【DIYショー】「ねじブロック」に親子で夢中、本物の工具とねじでブロック遊び…KTC

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KTCブース(DIYショー17)
KTCブース(DIYショー17) 全 46 枚 拡大写真

子供たちに、本物の工具を使って、楽しみながらモノづくりを体験してほしい…。KTC(京都機械工具)は、8月24日~26日に幕張メッセで開催された「JAPAN DIY HOMECENTER SHOW」(DIYショー)に出展し、「ねじブロック(KTCコラボVer.)」の体験コーナーを展開した。

ねじでブロック同士を自由につなぎ合わせて、動物やロボットなど、さまざまなオブジェを組み上げる玩具だ。

機械に触れる機会が減っている

今回の展示について、次世代開発本部ブランド戦略部マーケティンググループ主任の青山冬樹さんは「今回の出展は、ねじブロックをメインにしました。DIYショーには子供たちもたくさん訪れるので、ねじブロックで遊んでいただけるコーナーを用意しました」と説明する。

KTCというと、プロが使う質実剛健な日本の工具メーカーというイメージで、玩具を販売する会社というイメージはない。なぜ今回このような展示をしたのだろうか。

「去年の9月ごろ、橋本螺子(浜松市のネジ商社)が販売している『ねじブロック』という商品を知りました。その時から、ねじブロックとKTCの工具を組み合わせたKTCコラボバージョンができないかということで、DIYショーをターゲットに進めてきました」と青山さんは振り返る。

「子供たちが機械に触れる機会が少なくなっており、小さいころからこういったものに触れていただくことや、工場でも普通に使う本物のねじを使って造形物を作るということで面白さを感じてもらえるのではないか、と思いました。扱いやすいようにねじの規格をM6(ねじの太さの規格)にしました。部品が細かくなるので、表現の幅も広がったと思います」。

本物のネジ、工具を使った玩具…パーツは自由に追加可

ねじブロックは玩具ではあるが、中身は本物の工具とネジのセットだ。「普通にホームセンターで売っているネジです。プラスチックのおもちゃでなくて、本物のネジを工具を使って回す、組み立てるということを、無意識に体験できます」。

タイヤのように見えるパーツも、ノブというネジの一種。本来はネジを手回しで締めるためのものだ。「お手本として、カートの作り方の説明書を同梱していますが、これをタイヤとみるか顔とみるか、決まりはありません。自由な発想で組み上げていただければ良いと思います」。

そして工具もおもちゃではなく、本来の用途に耐える市販品。プラスのスタビードライバーと10mm-13mmのスパナがキットの中に同梱されている。もちろんKTCクオリティである。

「工具も、きちんとしたものは使いやすさが違います。ねじブロックの最初のキットは、平板を打ち抜いた簡易的なスパナが入っていて使いにくかったのです。橋本螺子の社長さんもそのことは認識していて、(KTCに)声をかけていただいてよかったと言っていただきました」。

KTCの工具が入っているのはお得感がある。特に使用頻度の高い10mm-13mmのスパナは、ずっと活躍してくれるはずだ。「ゆくゆくは、さらにKTCの工具に手を伸ばしていただけば」と青山さんは笑顔で語る。

キットは2種類用意されている。パーツが46点入ったチャレンジャーキットと、64点入ったプロフェッショナルキットだ。「まずやってみようというのがチャレンジャーキットです。チャレンジャーキットのほうが売れるかと思いきや、プロフェッショナルキットのほうが売れています。体験ブースで一度組み立ててみると、プロフェッショナルキットのほうが表現の幅が広がるからだと思います」。

「ネジを追加して発展させることもできます。M6の規格であれば、ホームセンターなどでネジを買ってきて、追加しても大丈夫です。子供たちは、最初キットで始めたとしても、どんどん追加して自由な発想で作ってほしいですね。大人は頭が凝り固まっているので」。

体験コーナーにいた小学生の女の子に話を聞いてみると、普段は「ビーズのおもちゃとかで遊んでいる」という。「ネジや工具を触ったことはある?」と尋ねると、「ちょっとだけ」という答え。お手本のカートの作り方を見ながら、集中して組み立てている様子が伺えた。 終わった後は、「上手くできました。またやってみたいです!」と話してくれた。

KTCのハイエンドシリーズ『ネプロス』やロゴグッズも

KTCブースではそのほか、KTCのハイエンドシリーズであるネプロスのラチェットの全ラインナップが展示されている。「最近は特に、小型の6.3sqのラインナップを増やしています。エンジンルームが狭くなってきているので、アクセスしやすい小型のラチェットのニーズが強くなっています」とのことだ。6.3sqでもラチェットは90枚ギア。見えないほどに細かいギアが内蔵されている。

トルクレンチの使い方をアピールするコーナーもある。見慣れた機械式のほかに、デジタル式で作業ログを記録できるものが展示されている。「作業時間のタイムスタンプと締め付けトルクを時系列で記録することができます。航空機の整備など、品質管理のシビアな現場で利用されるものですので、ホームセンターには置いていませんが」。

KTCではグッズに力を入れており、ラインナップはますます拡大中だ。「伝統のKTCロゴが入った様々なアイテムを展開しています。意外にもよく売れているのがマスキングテープです。工具がモチーフになった和柄のものです。ソケットが亀になっていたり、シックネスゲージがモチーフになった鶴の柄も入っています」。

ねじブロックのワークショップも

ねじブロックはDIYショーの会場で先行販売したのち、9月からはホームセンターやKTCの公式サイトで販売する予定だ。「ホームセンターから、ねじブロックのワークショップをしたいという問い合わせをいただいています。子供と一緒に楽しめるコンテンツですので、機会があればぜひ試してみてください」とのことだ。

《佐藤耕一》

日本自動車ジャーナリスト協会会員 佐藤耕一

自動車メディアの副編集長として活動したのち、IT企業にて自動車メーカー・サプライヤー向けのビジネス開発を経験し、のち独立。EV・電動車やCASE領域を中心に活動中。日本自動車ジャーナリスト協会会員

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