自動車ガラスのダックス、新ブランド「glass-D」を立ち上げ…積極事業展開

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黒地に、赤と青の文字というブランドカラーが印象的だ(横浜北店)
黒地に、赤と青の文字というブランドカラーが印象的だ(横浜北店) 全 9 枚 拡大写真

自動車ガラスの補修・交換で知られるダックス(代表取締役・本田章郎)は8月9日、神奈川県内に新ブランドである「glass-D(グラスディー)」を立ち上げ、2店舗を同時オープンした。ダックスといえば、先日のDeNAとヤマト運輸が立ち上げた「ロボネコヤマト」プロジェクトにも参加したことで話題を呼んだばかりで、その積極的な事業展開に注目が集まる。

幅広いユーザーに対応

今回オープンしたのは、「相模原店(相模原市南区鵜野森3-1-23)」と「横浜北店(都筑区折本町456-1)」。黒地に、赤と青の文字というブランドカラーに包まれた店舗は、どちらも幹線道路に面しており、各方面からのアクセスも抜群で、多くのユーザーの来店を見込んでいる。

国道16号線沿いに店舗を構える(相模原店)
街道沿いに、一際目立つglass-Dの看板は、通行中の車窓からもよく見え、クルマのガラスのトラブルがあった時に、glass-Dを深く印象付けられるデザインとした。また、店内はスッキリと明るくカフェのような居心地のよい空間が用意され、一般ユーザーが来店した際にも、ゆっくりとくつろげる空間となっている。営業本部長の田邉氏は、「一般ユーザーからディーラーまで、幅広いお客様にご来店いただき、ゆったりとした時間を過ごして欲しい」とそのコンセプトについて語る。

居心地よく、ゆったりとくつろげる空間が広がる(相模原店)
また、glass-Dでは、これまでのダックスの店舗と同様に出張修理も行い、24時間365日の対応も行うという。

新ブランドにかける思い

オープンに際し、本田社長は、「今回の展開は、ガラスの修理に困っているユーザー様からの声を受けて立ち上げたもの。ガラスは自動車にとって無くてはならないものだが、修理となるとどうしていいかわからない人が意外と多い。とにかく、気軽に利用してほしい」と語るように、より身近ですぐに対応でき、「地域に根ざした存在」を目指す。さらに、「ブランディング展開をすることにより期待値も上がる。その期待を裏切らないためにも、さらに基本を徹底する」と続け、これまで以上の顧客満足の向上をはかる考えを示した。

また、「何より、小さい子どもたちが見て、働きたくなるような環境にしたかった」と話すように、「自動車ガラスの仕事」への認知を広げ、業界や業界に携わる人たちの盛り上げにつなげたいという思いを語った。

広く清潔な作業スペース。従来のガラス店とは一線を画すイメージだ(相模原店)
従業員に「働きがい」を感じてもらうのも、新ブランド展開の目的だ
今回の2店舗を足がかりに、新ブランドの新たな店舗展開と既存店舗の改装などを順次行い、サービス体制の強化拡充を行う方針だ。

「ガラス以外の困り事」の解決も行う

同社では並行して、運輸事業者に向けたガラスコスト低減のための提案や、同業の「トーコートレーディング」との資本提携を10月に行う。この資本提携により、両社合わせ14都道府県をカバーし、店舗数で国内最多の32店舗となる。同業と提携することで、全国ネットワークの拡充を図る。

この他にも、「ドライバー不足」や「運行管理」といった運送業界の抱える課題解決のため、テレマティクス分野におけるIoTメーカーとしても、様々なソリューションの提供を目指す。また、創業より培ってきた販売網・施工拠点を活かした新サービスや新商材の開発を始めるなど、その展望はガラスに留まらない。これは、先進安全運転技術の普及による交通事故の減少や、自動車ガラスの材質の変化といった業界を取り巻く厳しい環境に対応するため、「ガラス以外の困り事の解決」にも乗り出したのがきっかけだという。

今後は、「自動車ガラスだけでなく、オートアフターマーケットや運輸業界、ひいては日本経済を元気にするために少しでも貢献したい」と話す本田社長。そのために、異業種との連携やネットワークの構築も積極的に行っていく考えだ。“過去の成功体験”にとらわれることなく、ダックスの新たな挑戦はまだまだ続く。

今後、思い描く「ヴィジョン」について熱く語る、本田章郎社長

【業界ニュース】自動車ガラスのダックス、新ブランド「glass-D」を立ち上げ! 積極事業展開の先に見据えるものとは?

《カーケアプラス編集部》

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