【ホンダ N-BOX 新型】開発責任者「すべての人に同じ安全を」…ホンダセンシング標準装備

自動車 ニューモデル 新型車
N-BOXと本田技術研究所の白土清成主任研究員
N-BOXと本田技術研究所の白土清成主任研究員 全 4 枚 拡大写真

ホンダは8月31日に軽自動車の主力モデルであり、業界でもベストセラーとなっている『N-BOX』を全面改良して9月1日に発売すると発表した。2011年12月に同社の新軽自動車「Nシリーズ」の第1弾として初代が投入されて以来、5年9カ月ぶりの刷新となった。

新型車は部品の9割を見直すことで約80kgの大幅な軽量化を図り、高い加速性能と燃費性能の両立を図った。また、570mmという長いスライドが可能な助手席の採用(選択)で使い勝手を向上させるなど、さまざまな改良を加えた。さらに、先進安全運転支援システムである「ホンダセンシング」を同社の軽自動車として初採用し、『N-BOXカスタム』を含むシリーズ全タイプに標準装備している。消費税込み価格はN-BOXが138万円台から188万円台、N-BOXカスタムが169万円台から208万円台。

派生車種を含むN-BOXシリーズは16年度まで2年連続で軽自動車の車名別販売ランキングで首位を続けており、17年上期(1~6月)もモデル末期ながらトップとなった。新型車は初代でも中心的なユーザーであった「子育てママ」をターゲットに、「日本の家族のしあわせのために」をコンセプトとした。開発責任者である本田技術研究所四輪R&Dセンターの白土清成主任研究員は、「子育てママの応援に力点を置いた。次世代ファミリーカーのスタンダードといわれるクルマを目指した」と強調した。

ドライバーや家族の安全をサポートするホンダセンシングの搭載もその一環となる。ホンダセンシングは15年1月に『オデッセイ』に初搭載して以来、同社の登録車に順次展開しているが、軽自動車への採用も始めた。ホンダセンシングは、自動ブレーキや歩行者の事故を低減する自動ステアリングをはじめ、一定の速度範囲では車線を自動で維持しながら走行できるシステムなど8つの機能をパッケージ化している。

今回の新型N-BOXへの採用に当たっては従来の8機能に加え、ホンダ車では初となる「後方誤発進抑制機能」さらに「オートハイビーム」も搭載した。軽自動車は幅広い年齢層にも使われており、誤操作による事故の抑制につなげていく。ホンダセンシングは走行速度など一定の条件下で加減速とステアリング操作を車側が自動で行うので、自動運転技術としては「レベル2」に該当する。このレベルの運転支援システムの搭載は、軽自動車では業界初となる。

白土氏はホンダセンシングの軽自動車への展開や標準搭載について「クルマによって安全性の差がないようにしたいというのが、ホンダの元々の考えだ。すべてのお客様に同等の安全技術をご提供したいと、標準装備にした」と説明している。
旧モデルも売れるなかで異例の高レベル…

《池原照雄》

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