フランスの自動車大手、ルノーは8月29日、ドイツとベルギーの高速道路に、世界で初めてEVのバッテリーを再利用した急速充電ステーションを設置した、と発表した。
ルノーは、英国のコネクテッド・エナジー社と協力。コネクテッド・エナジー社の「E-STOR」と呼ばれる蓄電技術は、ルノーのEVバッテリー(二次電池)を再利用したもの。
E-STORシステムでは、バッテリーは低出力で充電され、蓄電されたエネルギーは高出力で放出される。これにより、電力網への高出力接続に非常にコストがかかる場所において、電動車両に充電サービスを提供することが可能になる。ルノーによると、コスト的に設置が簡単なE-STORは、欧州の急速充電ステーションネットワークの拡大に貢献できるという。
ルノーグループのEVバッテリーと充電インフラ担当、ニコラス・ショッテイ氏は、「ルノーはEVドライバーの日常生活をシンプルにする充電インフラの開発をサポートしている。 高速道路の急速充電ステーションでの二次電池の再利用は、充電ステーションの運営に経済的なソリューションを提供する」と述べている。