BMW、スマートデータ分析アプリを導入…生産品質を向上

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アプリ導入で生産品質を向上させるBMW
アプリ導入で生産品質を向上させるBMW 全 4 枚 拡大写真

BMWグループは8月31日、スマートデータ分析アプリケーションを使用して、自動車生産が生み出した大量のデータを選択的に分析し、生産システムを強化すると発表した。

スマートデータ分析アプリケーションは、これまでのデータ分析の可能性を大きく超える新しい機会を提供するもの。新しいソリューションを実装する速度を、大幅に向上させる。同時に、新しいIoTセンサーとクラウド、ビッグデータ技術を組み合わせることで、技術的な課題やコストを低減する。

BMWグループのさまざまな製造部門における実例が、スマートデータ分析アプリケーションのメリットを示している。たとえば、重さ約40トン、長さ約3kmのスチールコイルは、プレス工程でいくつかの部分に切断され、その後本体部品に成形される。しかし、厚さ、強度、表面の質感などは、コイル全体にわたって均一ではない。品質目標数値からのズレは成形の過程で、特定の応力を受ける部分に亀裂を生じさせる可能性がある。

そこで、スマートデータ分析アプリケーションの指示により、レーザーを使用して、各部分に独自のIDとして機能する複数桁のコードをマーク。このIDにより、各部分の特性に合わせて、プレス圧を微調整することができる。

BMWグループは2017年5月、ドイツ・ミュンヘン工場において、完全に自動化された品質管理を初めて導入。このシステムは、人間の目が捉えられないエラーを検出することができる。得られたデータは、塗装プロセスの精度に関する貴重なフィードバックをもたらし、エラーのスピーディな識別を可能にしている。

《森脇稔》

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