【JNCC 第6戦】ライバルと水との戦いを制し、小池田猛がシーズン5勝目をマーク

モーターサイクル エンタメ・イベント
小池田猛
小池田猛 全 1 枚 拡大写真

JNCCは日本最大規模のオフロードバイクによるクロスカントリーレースだ。シーズン6戦目となる今大会は3日、山形県が誇る清流、立谷沢川の河川敷でおこなわれた。

月山ステージは豪快な水しぶきをあげて川を渡るセクションがあることからスプラッシュ月山と命名されており、大きな岩がゴロゴロ転がる河川敷や、アクセル全開で駆け抜ける長いストレートで構成され、ゲレンデコースに多いヒルクライムやダウンヒルがほとんどないのが大きな特徴だ。

天候は概ね曇り。気温が上がらずライダーには走りやすいコンディションとなった。時々太陽が顔を出し、水面が光を反射させ、夏らしさを感じられることもあり、午後には少し雨がパラついたがレースへの影響はほとんどなかった。

今回はISDE(インターナショナル・シックスデイズ・エンデューロ)がフランスで開催されている真っ最中で、ランキング3位で表彰台常連の鈴木健二、内山裕太郎の2名が欠場。ここまで5勝をあげている小池田猛、前戦ほおのき平で一勝をもぎ取った渡辺学、昨年ランキング2位で虎視眈眈と優勝を狙う斉木達也に注目が集まった。

スタートを得意とする石戸谷蓮がホールショットを決め、渡辺学、星野恭平、小池田猛と続いた。まずは短いが、午前中のレースで土が掘れて、滑りやすいヒルクライムで山間コースへ入ると、パドックを大きく迂回して川渡りセクションへ。一周目は僅差で小池田、出口隼飛、斉木の順。

3周目からは小池田VS斉木が秒差のバトルを繰り広げたが、斉木は8周目トップに立ちながらも水にやられマシンがエンジンストップ。単独トップに躍り出た小池田は後半もそのままトップをキープし、今シーズン5勝目となるチェッカーを受けた。
「応援してくれたみなさん、ありがとうございました。今回、川がすごく深くて、水没しないように気をつけながら走ってました。前半みんなと争うことができてすごく楽しく走れました。また頑張ります」と小池田。
今大会は他のクラスでもトップを走っていたライダーが急にエンジンが動かなくなり脱落するシーンがあり、月山ステージの難しさが顕著に現れた。

2位には徐々に追い上げてきた渡辺学が、3位には出口隼飛が入った。JNCCも残すところあと2戦。勝利数では小池田が圧倒しているが、渡辺も大きく落とすレースはなく、ポイント差的にはまだまだ逆転の可能性が大いに残されている。次戦は9月24日、新潟県シーサイトバレー糸魚川で開催される。

《稲垣 正倫》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  3. “プチカスタム”でサマードライブの楽しさをブーストアップ![特選カーアクセサリー名鑑]
  4. メルセデスベンツ車だけに特化!走りを静かにする「調音施工」認定店が埼玉県三郷市にオープン
  5. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る