占領下の面影を残す駅舎が消える…奥羽本線神町駅が改築へ

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占領下の時代を色濃く残す旧駅舎(左)と、改築後の新駅舎のイメージ(右)。
占領下の時代を色濃く残す旧駅舎(左)と、改築後の新駅舎のイメージ(右)。 全 1 枚 拡大写真

JR東日本仙台支社は9月12日、奥羽本線神町(じんまち)駅(山形県東根市)を改築すると発表した。

同駅は、奥羽本線山形駅(山形県山形市)~楯岡駅(山形県村山市、現在の村山駅)間が開通した1901年8月23日に開業した。

太平洋戦争終戦後は、駅から米軍キャンプ(現在の陸上自衛隊神町駐屯地)まで約3kmの専用線が延びていた関係で、連合国総司令部(GHQ)配下の鉄道運輸司令部事務所(RTO)が設置されていた。

現在の駅舎は1947年8月に改築された木造2階建てで、無人駅とは思えない広い待合室やローマ字の駅名表記、明り取り窓など、RTO設置時代の面影を強く残している。

そのため、鉄骨造・平屋建てとなる新しい駅舎には、旧駅舎のイメージを一部引き継ぎ、ローマ字の駅名表記や明り取り窓が設けられる。外観は白が基調で、腰壁部分は木目調となる。

新駅舎は2018年2月に供用開始、同年3月に工事完了となる予定で、9月29日からは仮駅舎に切り換えられる。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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