ナンバー自動読取装置で、走行中の無車検車を割り出す 9月から現場導入

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国交省で行われたナンバー自動読み取り装置のデモ。街頭検査で瞬時に無車検車を割り出して指摘できる(15日・霞が関)
国交省で行われたナンバー自動読み取り装置のデモ。街頭検査で瞬時に無車検車を割り出して指摘できる(15日・霞が関) 全 1 枚 拡大写真

国土交通省自動車局は15日、可搬式の「ナンバー自動読取装置」を同省内で公開。街頭検査での導入を9月から実施する。

車検切れで公道を走る無車検車の摘発は、期限切れの標章を付けた車両を、駐車場を見回るなどして発見する、あるいは通報フォームを用意して、一般からの無車検・無保険車の通報を受けるなどの人海戦術しか、有効な手立てがなかった。

しかし、国交省が警察と連携して行う街頭検査にこの装置を導入することで、走行中の車両のナンバーを読取り、車検切れ車両であるかどうかを瞬時に照合、違反車両を引き込み場所に誘導して、直接取締りや指導を行うことができるようになった。街頭検査では運転中の無車検車に直接指導を行うことは、他の規制に違反した車両の車検証を確認した場合にしか、これまでは直接指導を行うことは難しかった。

自動車局はまず、固定式の装置を開発し、昨年度までの2年間をかけて、全国各地で走行車両の中に無車検車が何台あるか、その割合を調べた。

「公道上0.2~0.3%比率で無車検車が走っているのではないか。20万台~30万台があると推計している」(奥田哲也自動車局長)

今年度からは、ナンバーを読み取るカメラを三脚に固定する方法で簡単に持ち運べるようにして、全国展開を目指す。

「こういった機器を運輸局の管内ごとに備えて、(街頭検査に持ち運んで)チェックをすることで、かなりのペースで是正していけるのではないかなと考えてる」(前同)

今年度は、全国5か所で可搬式装置を試行導入し、装置導入後の効果検証、効果的な運用方法などを検討する。また、来年度もこの装置についての概算要求を財務省に対して行って、全国で本格導入を目指す予定だ。

《中島みなみ》

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