【マツダ CX-8】けん引重量は750kgまで、その理由は「走りを諦めたくないから」

自動車 ニューモデル 新型車
マツダ CX-8
マツダ CX-8 全 16 枚 拡大写真

12月14日に発売されるマツダの3列シートクロスオーバーSUV『CX-8』。このモデルの目玉の一つ(?)として注目したいのが、ディーラーオプションで「トレーラーヒッチ」が選べることだ。

カタログでも1ページを割いて、イメージ写真と共に紹介されているトーイング性能。そこには「750kg以下のキャンピングトレーラーなどをトーイング(けん引)できます」という文言がある。750kg以下のトレーラーをけん引する場合はけん引免許が不要で、普通免許で運転できる。キャンピングカーショップに話を聞くと、人気の中心は確かに重量が750kg以下のけん引免許を必要としないものだという。

しかしながら、このCX-8は1800~1900kgほどもある重量級。これ以上のものはけん引できないのだろうか。

このトーイング性能について、今回CX-8の開発を取りまとめた松岡英樹主査は、「クルマの能力の話で言えば、できると思います。しかしながら、今回のCX-8では走りを諦めないSUVという性格にこだわりました。これ以上重いもののけん引は、この部分からかけ離れてしまう。実際、トレーラーハウスや水上バイクなどをけん引される方も、750kg以下の普通免許で運転できる規模のものがかなり多数だということもあります」

「CX-8にはTSA(トレーラー・スタビリティ・アシスト)というブレーキ制御を全車に標準装備しました。トレーラーの横揺れなどを検知すると状況に応じてブレーキとエンジンをコントロールして、安定した走行をサポートするものです。このキャパシティをけん引重量750kg以下で想定しているため、そうご案内しています」と話した。

2012年のデビュー以来、最大の改良を受けたクリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D2.2」は190psと450Nmを誇り、カタログ燃費では東京から九州まで無給油で走ることができる低燃費を両立した。重量級でも低燃費でハイパワー。SUVでもスタイリッシュ。そんな限界を設けない新時代のSUVにとって、アウトドアやマリンアクティビティをより身近にさせるトーイング性能は、当然の嗜みのようなものなのかもしれない。

CX-8とトレーラーなどを連結させるトレーラーヒッチはオプションとして設定される。
『CX-8』のチーフデザイナーを務める諌山慎一氏は「マツダにとって国内最上位SUVにふさわしい…

《中込健太郎》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. マツダ、電動セダン『EZ-6』世界初公開、24年発売へ SUVコンセプトも…北京モーターショー2024
  2. 【ホンダ ヴェゼル 改良新型】開発責任者に聞いた、改良に求められた「バリュー」と「世界観」とは
  3. トヨタが新型BEVの『bZ3C』と『bZ3X』を世界初公開…北京モーターショー2024
  4. 見逃せない! ホイールのブレーキダスト除去術 ~Weeklyメンテナンス~
  5. Sズキが電動マッサージ器を「魔改造」、25mドラッグレースに挑戦!!
  6. ホンダ『ヴェゼル』マイナーチェンジで3グレードに集約、納期改善へ…「HuNT」「PLaY」新設定で個性強調
  7. 郵便局の集配車が「赤く蘇る」、KeePerが8000台を施工
  8. 多胡運輸が破産、首都高のローリー火災事故で損害賠償32億円
  9. ノンジャンル220台のマニアック車が集合…第15回自美研ミーティング
  10. <新連載>[低予算サウンドアップ術]“超基本機能”を駆使して「低音増強」を図る!
ランキングをもっと見る