ルノー カングー に限定車…「原点回帰」で即完売

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ルノー カングー ラ・タント・イレーズ
ルノー カングー ラ・タント・イレーズ 全 16 枚 拡大写真

ルノー・ジャポンは『カングー ラ・タント・イレーズ』を9月14日より60台限定で販売を開始した。価格は274万円。

◇原点に立ち返った限定車

最近のカングーの限定車はマニュアル投入やカラー変更等が多かったが、今回の限定車はEDCであることを踏まえ、「まずは原点に立ち返ろうと考えた」とコメントするのは同社プロダクトプランニング部の近棟信邦氏。

カングーのコンセプトはルドスパス、遊びの空間だ。そこで、現在カングーはどのように使われているのかを調査した。そこでは、「キャンプやアウトドアスポーツ、海へ行ったり、従兄妹会をしたり、ペットを連れて遊びに行ったり、中にはサーキットで走る人もいたが、その中で圧倒的に多いのがアウトドアだった」という。近棟氏は、「まさにイメージ通り。そこで、そのアウトドアとカングーらしさに立ち戻った」と話す。

そして打ち立てたのがラ・タント・イレーズのコンセプト “KANGOOUT”だ。「KAGOOでGOOUT。カングーという言葉には“外”というワードが含まれていた」という。そして、「カングーらしさとニアリーイコールはフランスだ。フランスらしく、かつカングーらしいアウトドアについて様々なアイディアを出し合った結果、ラ・タント・イレーズと出会った」と話す。

◇家族と外遊びがテーマのブランド

ラ・タント・イレーズはパリ・マレ地区発のライフスタイルブランドで、“家族”、“外遊び”をコンセプトに、ブランドアイコンのテントを中心としたバッグや雑貨、アパレルなど、シンプルながらオリジナリティの高いフレンチデザインのプロダクトを展開。デザイナーのブリス・セッカルディ氏が自身の 4 人の子供を思いながら企画したアイテムたちは、フレンチのエスプリで溢れ、毎日のささやかな場面も心豊かに楽しむ、フランス流ライフスタイルを提案している。

デザイナーのブリス氏は、「外遊びが好きな人だ。自分の外遊び、子供との外遊びをいかに楽しくフランスらしく行うかということをベースに作っているブランドだ」と近棟氏。「実はカングー ラ・タント・イレーズのカタログに写っているのはブリス氏の家族。そういう人が情熱を持って作っているブランドなので、カングーにも合い、またカングーのことをとても気に入ってくれたことからコラボレーションが実現した」と述べる。

ラ・タント・イレーズの商品は、「木材や、コットン、リネンなどの自然のものを中心に素材を吟味し、上質なものを作っている。さらにデザインはシンプルだが奇抜なデザインをしており、カラーも目に映える色を採用していることが特徴だ」と紹介した。

◇サイドステッカーに隠しテーマあり

そのブランドとコラボしたのが今回の限定車、カングー ラ・タント・イレーズだ。外観の特徴としては大きく2つあり、ひとつは専用のグリーンのボディカラーだ。近棟氏は「深い山や森の緑をイメージしている」という。

そしてもうひとつはサイドのデカールだ。真ん中をガーニッシュで分けており、「そこは水面をイメージ。下が水面に映っているものを表したデザインだ」と説明。実はここには2つの隠された意味がある。ひとつはルノーの“ロサンジュ”だ。そしてもうひとつは、左右で鹿と熊がいるという遊び心だ。

近棟氏によると、「どちらかというと森よりも山をイメージが強く、山の精神を具現化し、自然の情緒的な関係性を表現している。また、クルマ全体として自然にも見えるし、 テクノロジー的にも見えるというバランスも表現している」と説明。また、「デカールに月を配することで、シックなイメージも醸し出している。この3つが渾然一体となってフランスの雰囲気、ラ・フランセーズを完璧に表現している」と述べた。

インテリアにもこだわりがある。CABANA製デザインのシートカバーは、中央に本革を採用。さらにヘッドレストにラ・タント・イレーズのロゴが刺繍された。

今回は、成約プレゼントとして特製テント、限定スウェットパーカー、限定カップルバッグもプレゼントされる。

そのほかマルチルーフレールやバンパーのカラーが変更されるなどで、ベースモデルのゼンに対し15万円高の価格設定だが、既に完売しているという。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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