ダイソンが電気自動車を開発へ…2020年ローンチ、20億ポンドを投資

エコカー EV
ジェームズ・ダイソン氏(資料画像) (c) Getty Images
ジェームズ・ダイソン氏(資料画像) (c) Getty Images 全 1 枚 拡大写真

世界的な家電メーカーのダイソンは、2020年までの実用化を目指して、電気自動車(EV)の開発を始めたことを明らかにした。同社創立者でチーフエンジニアのジェームズ・ダイソンが26日に明らかにした。この事業には20億ポンド=約717億円を投資する。

社員向けメッセージの中でジェームズ氏は、80年代後半から90年代前半にかけてダイソン社は、ディーゼルエンジンの粉塵を捉えるフィルターを開発していた、という。同社の真空掃除機で特徴的なサイクロン式だったが、採用に興味を示す企業はなく、プロジェクトは頓挫したそうだ。「業界は、集めた粉塵の処理の方が問題だ、と言った。(人が)吸い込んだ方がいいのかな?」とジェームズ氏は皮肉る。

その後、メーカーはクリーンディーゼルの開発に力を入れるようになったが、ジェームズ氏も大気汚染の解消方法を求め続けていた。自動車メーカーの基本姿勢が変わらないと理解したジェームズ氏は、バッテリー技術の開発会社を立ち上げることにした。「電動車両が汚染を解決すると信じる」からだ。

ダイソン社はすでにデジタル制御モーター、エネルギーストレージ、流体力学、HVAC(暖房、換気、 および空調)などの技術をもっている。「それらを一つの製品に統合すれば、排気管にフィルターを取り付けるのとは異なる、問題を発動機レベルから解決する手段を得られる」とジェームズ氏は語る。そして、バッテリー式電動車両の開発を始めたと述べた。

ジェームズ氏によると、ダイソン社のエンジニアと自動車業界のエンジニアとで専門の開発チームが結成された。すでに400人以上が働いており、積極的に採用を続けていくそうだ。

《高木啓》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. メルセデスベンツ『ウニモグ』、低床仕様登場…荷台高1200mm以下で作業効率向上
  2. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  3. リアシートのない新型『ランドクルーザー250』発売!? 英国トヨタ工場で改造される“特別仕様”とは
  4. 幻のV12スーパーカーが100周年で復活か? SNSでは「クライスラーのイメージも変わる」と期待も
  5. トヨタ RAV4 新型の価格は390万~630万円と予想…電動グレード体系に再編
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  3. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る