香川・広島両県の交通事業者は2018年春、交通系ICカードの全国相互利用サービスを導入する。全国相互利用サービスに対応したICカード「ICOCA」を展開しているJR西日本と関係各者が、このほど合意した。
全国相互利用サービスを導入するのは、香川県の高松琴平電気鉄道(ことでん)と、広島県の広島電鉄など。ことでんはICカード「IruCa」を導入しており、現在は同社が運営する鉄道路線(琴平線・長尾線・志度線)と、ことでんバスなどが運行する路線バスでIruCaを利用できるが、全国相互利用サービスは未対応だ。
ことでんは2018年春、同社が運営する鉄道路線で全国相互利用サービスを導入する予定。SuicaやICOCA、PASMOなどでことでんの鉄道路線を利用できるようになる。ただし、IruCaを現在導入している路線バスや電子マネー端末では利用できない。また、IruCaをICOCAなど他のICカードエリアで利用することもできない。
広島県内では、広島電鉄や広島高速交通(アストラムライン)、広島バスなどが運営する鉄道・バス路線でICカード「PASPY」が導入されている。PASPYエリアでは既にICOCAが利用できるようになっているが、2018年春からは全国相互利用サービスに対応した他のICカードもPASPYエリアで利用できるようになる。PASPYを他のICカードエリアで利用することは2018年春以降もできない。