今度こそ脱線しない? 長崎電軌、カーブ緩和で全面再開へ 11月下旬

鉄道 企業動向

長崎市内で路面電車を運行している長崎電気軌道は10月4日、公会堂前交差点の分岐部で、諏訪神社前方面から桜町方面へのカーブを緩くする工事を行うと発表した。この工事が完了した後、11月下旬にも3号系統の運行が全面的に再開される。

公会堂前交差点では2007年5月、脱線事故が2回発生。2015年10月にも脱線事故が発生し、この影響で赤迫~蛍茶屋間の3号系統が全面的に運休した。再発防止策を講じて2016年2月に蛍茶屋行きが運転を再開し、同年5月23日には赤迫行きも再開した。

しかし、全面再開から10日後の同年6月2日、3号系統の赤迫行き電車が公会堂前交差点で脱線。この影響で3号系統は再び蛍茶屋行きのみの運行になり、赤迫行きは運休して2号系統で代替している。長崎電軌は抜本的な対策として、脱線事故が発生した部分の曲線半径を現在の20mから35mにしてカーブを緩くすることを決めた。

工事開始は今年10月10日の予定。分岐内のカーブしたレールをいったん撤去する。これに伴い、10月23日から運行体系を変更。3号系統は赤迫~公会堂前間で赤迫行きと公会堂前行きの両方向が運行されるようになる。2号系統は早朝2便と深夜1便を除いて運行を終了する。3号系統の全面的な再開は11月下旬の予定だ。

《草町義和》

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