【カーオーディオ製品選びの傾向と対策】パワーアンプ編 その3…入力について

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品
パワーアンプの1例。カロッツェリア・PRS-D800。
パワーアンプの1例。カロッツェリア・PRS-D800。 全 1 枚 拡大写真

カーオーディオを楽しもうとするのなら、製品選びから楽しみたい。そこのところをさらに満喫していただくために当コーナーでは、製品選びの“傾向と対策”を解説している。現在は「Part 2」として「パワーアンプ」についての考察をお贈りしている。

ここまでは、“パワーアンプの必要性”と、“ch数”について解説した。今回は、“入力”について考えていく。

ところで「パワーアンプ」とは、CD等から読み取った音楽信号を、スピーカーを駆動できるレベルにまで増幅するための機器である。であるので基本的に入力されるのは、メインユニットからライン出力(RCA出力)される微弱な信号だ。

つまり、「外部パワーアンプ」を導入しようとするのなら、メインユニット側に“ライン出力端子”が備わっている必要がある、ということになる。ちなみにいうと、市販のカーオーディオメインユニットの多くは、この“ライン出力端子”を備えている。「外部パワーアンプ」を使用する前提に立って設計されている、というわけだ。

それに対して、市販の「AV一体型ナビ」では、“ライン出力”が備わっていない機種も少なくない。「AV一体型ナビ」はオーディオメインユニットとしても機能する機器ではあるものの、「外部パワーアンプ」の使用までは考えられていないケースが、案外多いのだ。

さらには「純正メインユニット」ともなると、ほとんどの場合、“ライン出力”は備えられていない…。

では、これらのケースにおいては、「外部パワーアンプ」を導入できないのかというと…。答は「ノー」だ。そのようなケースにおいては、「“スピーカー出力”を入力する」、という手段が残されている。

ただし、これをしようと思ったときには、「外部パワーアンプ」側に、“ハイレベルインプット”が備わっている必要がある。要は、メインユニットの「内蔵パワーアンプ」で増幅されたあとの音楽信号を受け、それを一旦、増幅される前のレベル近くまで下げる、という仕組みを持っている必要がある、というわけだ。

なお、現代の市販「外部パワーアンプ」の多くが、この“ハイレベルインプット”を備えている。システム発展を前提としていない「メインユニット」が相手であっても、使えるように設計されているのだ。

ということで、ほとんどの機種でこれを備えてはいるものの、もしも愛車のメインユニットに“ライン出力”が備わっていない場合には、市販「外部パワーアンプ」の導入の際には、“ハイレベルインプット”の有る無しのチェックを、お忘れなきように。

今週はここまでとさせていただく。次週以降も「パワーアンプ」についての“傾向と対策”を継続してお伝えしていく。お楽しみに。

【カーオーディオ】製品選びの“傾向と対策” Part.2「パワーアンプ編」その3 “入力”について

《太田祥三》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ベントレーの超高級住宅、最上階は「55億円」 クルマで61階の自宅まで
  2. 日産の新型セダン『N7』、発売50日で受注2万台を突破
  3. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
  4. トヨタ RAV4 新型、PHEVのEV航続は150km
  5. スバルマークの方が似合う? 新型ダイハツ『ムーヴ』のスバル版にSNSも注目!
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る