【SUPER GT 第7戦】平川亮&キャシディがポール・トゥ・ウイン、レクサス勢1-2…GT300もレクサスの中山雄一&坪井翔が優勝

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GT500クラス優勝の#37 LC500。
GT500クラス優勝の#37 LC500。 全 16 枚 拡大写真

現地8日、SUPER GT第7戦の決勝レースがタイのチャン国際サーキットで行なわれ、GT500クラスはレクサスLC500勢が1-2フィニッシュ、平川亮&ニック・キャシディがポール・トゥ・ウインで今季2勝目を飾った。GT300でもRC Fの中山雄一&坪井翔が勝ち、レクサスは両クラス制覇。

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タイ大会の決勝300kmレース(66周)は、路面がウエット状態から次第に乾いていく難コンディションでの戦いとなった。スリックタイヤでスタートに臨むというギャンブル的な策も散見されるなか、レースはセーフティカー先導で始まる。

GT500クラスは、レインタイヤでスタートして10~15周目頃にスリックタイヤへと交換、さらにもう一度ルーティンのドライバー交代を含むピットインをする、というのが王道の作戦になった。違う作戦を採ったマシンとの兼ね合いで、見た目の順位が“実勢”とは一致しない局面もあるなどしたが、実質の上位争いは予選で僅差の1~4位だった4台のマシンによって展開されていく。

レースの3分の2が終わり、各車のピットインが原則的に完了した時点でトップはポール発進の#37 KeePer TOM'S LC500(平川亮&N.キャシディ/ブリヂストン=BS)。予選2位の#12 カルソニック IMPUL GT-R(安田裕信&J.マーデンボロー/BS)は#37 LC500と首位争いをしていたが、ルーティンピット時にタイムロスがあり3番手に後退している。トップから約10秒差の2番手には予選4位の#6 WAKO'S 4CR LC500(大嶋和也&A.カルダレッリ/BS)がつけ、3番手に#12 GT-R、4番手は予選3位の#17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大&小暮卓史/BS)。

終盤、#37 LC500の首位は安泰の流れに。#6 LC500の2位もほぼ不動の状態である。しかし最終盤、3番手の#12 GT-Rがマシントラブルと見られる状況でコースサイドにストップしてしまい、#17 NSXが3位に上がって上位陣のレースは決着を見ることになった。

#37 LC500の平川は優勝会見で「ポール・トゥ・ウインを飾ることができて嬉しいです。タイヤ選択には少しナーバスになっていましたが、ウエットタイヤを選んでスタートしたニック(キャシディ)が良いペースで走って、良いギャップをつくってくれましたね。ドライタイヤにかえるタイミングも良かったですし、ルーティンのピットインでもチームは素晴らしい仕事で作業が速く、(自分に交代して)ピットアウトしてからはミラーを見ることなく、ずっと前を見て走れました。本当に最高の週末になりました」と喜びを語った。

僚友キャシディの喜びも大きい。「今日は本当にアメージングな日になった。良いクルマを作ってくれたレクサス、それを速いクルマに仕上げてくれたチーム、そして素晴らしいパフォーマンスのタイヤを用意してくれたブリヂストンに感謝したい。ピットワークでもチームは本当に素晴らしい仕事をしてくれた。自分がこれまで戦ってきたSUPER GTのレースで最高のレースになったと思う」。

開幕戦岡山以来の今季2勝目をポール・トゥ・ウインのフルマークで飾った#37 LC500、平川とキャシディはドライバーズポイントランキングで首位に浮上している。

レクサス勢は決勝2位に#6 LC500が入り、3位のホンダ勢最上位 #17 NSXを挟んで4~6位もかためる上位寡占のリザルトを今回残した。ハンデ係数が小さくなったレースで、真価発揮というところである。なお、タイヤ的には7位までがBS勢という結果だった。

GT500クラス決勝4~8位は以下の通り。
4位 #38 ZENT CERUMO LC500(立川祐路&石浦宏明/BS)
5位 #36 au TOM'S LC500(中嶋一貴&J.ロシター/BS)
6位 #1 DENSO KOBELCO SARD LC500(H.コバライネン&平手晃平/BS)
7位 #100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴&伊沢拓也/BS)
8位 #64 Epson Modulo NSX-GT(B.バゲット&松浦孝亮/ダンロップ=DL)

#12 GT-Rは完走扱いの14位で、日産勢の決勝最上位は9位の#23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生&R.クインタレッリ/ミシュラン=MI)。#23 GT-Rはドライバーズポイントリーダーの座を明け渡し、首位に立った#37 LC500から8点差のランク3位に後退している(ランク2位は首位から6点差の#6 LC500)。

GT300クラスは予選2位だった#51 JMS P.MU LMcorsa RC F GT3(中山雄一&坪井翔/BS)が優勝。今季第2戦富士以来の2勝目で、レクサスは両クラス制覇というかたちになった。

中山は「ドライもウエットも、ブリヂストンさんが本当に良いタイヤを用意してくれました。今日は直前に雨が降ったので、予選で使用したのと同じウエットタイヤを選んでスタートしたんです。予想以上に早く路面が乾いてきたので、ミニマム(※最低周回数)を走ったところで坪井選手に交代しました。あとは安心して見ていられましたね。坪井選手の見事な走りに感謝です」と語り、坪井も「うまいタイミングで中山選手から交代でき、タイヤの消耗に注意しながら、プッシュするところはプッシュして走りました」と好内容の勝利を振りかえっている。

(※最低周回数=SUPER GTには「ひとりのドライバーが当初のレース距離の3分の2を超えて走ることはできない」規則がある。今回の#51 RC Fの場合の「最低周回数」は、後半にレースの約3分の2を走ることになる坪井の周回数が上限を超えない数字になるよう、前半担当の中山が最低限走っておくべき周回数を意味する。GT500に周回遅れにされるGT300は、この読みが決して簡単ではない)

決勝2位は#4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝&片岡龍也/ヨコハマ=YH)。#4 AMGは、今回13位で無得点だった#65 LEON CVSTOS AMG(黒澤治樹&蒲生尚弥/BS)を逆転し、GT300クラスのドライバーズポイントリーダーへと進出している。ランク2位となった#51 RC Fに対するリードは9点(ランク3位に後退した#65 AMGは首位から13点差)。

GT300クラスの決勝3~6位は以下の通り。
3位 #33 D'station Porsche(藤井誠暢&S.ミューラー/YH)
4位 #55 ARTA BMW M6 GT3(高木真一&S.ウォーキンショー/BS)
5位 #88 マネパ ランボルギーニ GT3(織戸学&平峰一貴/YH)
6位 #60 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3(飯田章&吉本大樹/YH)

なお、ポール発進だった#21 Hitotsuyama Audi R8 LMS(R.ライアン&柳田真孝/DL)はレース終盤に緊急ピットインしてストップとなっている(完走扱い23位)。

2017年のSUPER GTも残すは最終戦のみ。両クラスのチャンピオン争いが決着する第8戦は、原則ノーハンデの戦いだ。舞台は栃木県のツインリンクもてぎ、開催日程は11月11~12日。今年も様々なドラマが展開されるクライマックスになるだろう。

《遠藤俊幸》

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