【実践! サウンドチューニング】ユニットタイプごとの調整機能の傾向分析 その21

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フォーカル『FSP-8』
フォーカル『FSP-8』 全 1 枚 拡大写真

カーオーディオのサウンドの、最終的な仕上がりに大いに影響を与える「サウンドチューニング」について、そのノウハウのいろいろを解説してきた当コーナー。現在は「ユニットタイプごとの調整機能の傾向分析」と題して、注目機をピックアップし紹介している。

今週は、フランス発の人気ブランド「フォーカル」の、『FSP-8』をクローズアップする。

当機は今年になってからデビューした、新鋭機である。「フォーカル」と言えば、押しも押されもせぬ世界的なスピーカーブランドであるのだが、カー用の製品としては、パワーアンプやパワードサブウーファーも擁していて、そしてここにきていよいよ、オリジナルの「DSP」までもを登場させてきた、というわけだ。

当機の特長としてまず挙げるべきは、192kHz/24bitの“ハイレゾ音源”に対応していることだ。ここに来てカーオーディオ愛好家の間でも、“ハイレゾ音源”が急速に広まりつつあり、これをデジタルのまま高度に制御したいと考えるユーザーも相当に増えている。当機はそういった方々にとっての1つの選択肢となり得ている。

しかも当機は、“ハイレゾ音源”に対応していながら、なかなかにリーズナブル。本体の税抜価格は11万円、別売のリモコンを同時に導入しても合計14万円という、比較的に割安な設定となっている。

でありながら、機能についても不足感はない。まず入出力も高級機と比べて遜色なく、入力についてはRCA入力、ハイレベル入力、デジタル入力、そしてAUX入力までもが揃えられ、出力もフロント3ウェイ+サブウーファーのシステムに対応可能な8chタイプとなっている。ハイレベル入力については6chのミキシング機能も備え、純正オーディオのスピーカー出力が帯域分割されている場合でも、それをフルレンジの信号に合成できる。

「イコライザー」は、「ch独立10バンドパラメトリックEQ」。当機よりも緻密な設定が可能な機種はあるものの、このスペックでもかなりの詳細なコントロールが可能だ。十二分な能力を持っている。

ユニークなのは「ソロミュート機能」だ。例えばフロント3ウェイシステムを調整しているとき、計6つあるスピーカーのうちの1つだけを鳴らしたいというシーンが往々にしてある。そんなとき一般的な「DSP」では、該当ch以外に対して1つ1つミュートをかけていくことになるのだが、「ソロミュート機能」では、1つのchに対してこれをオンにすれば、そのchが“ソロ演奏”を始めてくれる。1つ1つにミュートをかけていく手間が必要ない。

手頃でかつ、最新の使い心地を得たい方、さらには「フォーカル」のユニットでシステムを固めたいと考える方は、当機にも要注目。

さて、約1年間にわたって連載してきた当【実践! サウンドチューニング】は、今週をもって最終回とさせていただく。次週から装いを変え、また違った角度から「サウンドチューニング」について考察していく新シリーズをスタートさせる。「サウンドチューニングに興味がおありなら、新コーナーにもぜひぜひご期待を。

【実践! サウンドチューニング】Part.5「ユニットタイプごとの調整機能の傾向分析」その21

《太田祥三》

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