【WEC 第7戦 富士】初日の公式練習は雨…ポルシェ1号車ロッテラー組がトップタイム

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初日のトップタイムをマークした#1 ポルシェ。
初日のトップタイムをマークした#1 ポルシェ。 全 8 枚 拡大写真

13日、世界耐久選手権(WEC)第7戦「富士6時間」が走行初日を迎えた。雨の中で2セッション行なわれた公式練習(フリー走行)では、#1 ポルシェ919 Hybrid(N.ジャニ & A.ロッテラー & N.タンディ)が2回総合のトップタイムをマークしている。トヨタTS050 Hybridは3~4位。

予報通りに雨となった富士スピードウェイ。全国的な天候傾向と同じく、温度的にも前日からはかなり冷え込むこととなった。12時前後で気温13度、路温17度。おそらく前日よりは10度以上の規模で気温が低い。

走行初日は午前11時からと午後3時30分からの計2回、各90分間の公式練習セッションが実施されたが、2回目のセッションは開始15分ほどでLMP2クラスのマシンがクラッシュしたため赤旗中断に。コンディション不良のためもあり、この中断は約50分間に及び、貴重な走行時間が失われることにもなっている。

雨は終日、強弱を繰り返しながら降り続いた。LMP1-Hクラスマシン4台のベストマシンは、いずれも比較的コンディションが良かった1回目のセッションでマークされたものであった(下記)。

1位 #1 ポルシェ(N.ジャニ & A.ロッテラー & N.タンディ)1分35秒527
2位 #2 ポルシェ(T.ベルンハルト & E.バンバー & B.ハートレー)1分35秒660
3位 #7 トヨタ(M.コンウェイ & 小林可夢偉 & J-M.ロペス)1分36秒010
4位 #8 トヨタ(S.ブエミ & A.デビッドソン & 中嶋一貴)1分36秒105

週末を通して天気予報が芳しくないだけに、雨のタイムでも順位は気になるところ。まずはポルシェ先制の図式に見えるが、タイム差はそれほど大きくない上に、タイムを出したタイミングのコース状態にも左右されるので、富士戦における両陣営の勢力図はまだ見えてきていない。#7 小林可夢偉は「正しいタイミングで正しいタイヤ選択をしていく、そこでミスをしないことが重要になる」との旨を2回のセッションの間にコメントしている。

なお、2回目のセッションのトップタイムは#7 トヨタの1分39秒202だった。このセッションは#7、#1、#8、#2というベストタイム序列となっている。

「この場(地元の富士)にWECのレギュラードライバーとして立っていることを誇らしく思います」と語るのは、LMGTE-Amクラスに参戦する澤圭太。彼が乗る#61 フェラーリ(W-S.モク & 澤 & M.グリフィン)はこの日、クラス総合2番手という順位だった(2回目のセッションはトップ)。予選~決勝での躍進に期待したい。

明日14日(土曜)は公式予選日。午前10時30分から60分間のフリー走行があり、その後、午後2時30分から予選が始まる。予選は部門別の実施で、最初の20分間がLMGTE-ProとLMGTE-Amの走行時間帯、インターバルを挟んで3時からがLMP1とLMP2の時間帯だ(こちらも20分間)。各車がコンビまたトリオのドライバー編成を組むなか、2名のベストタイム平均によって順位が決まる。

引き続きウエットコンディションとなることが予想されるが、ポルシェとトヨタによって形成される最前線のグリッド模様がどういう順列組み合わせになるのか。冷え込み増してきたなかで熱闘が披露されそうだ。

《遠藤俊幸》

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