レッドブル・エアレース 最終戦(インディアナポリス)は14日午前10時にメディア向けの「ハンガーウォーク」が始まり、室屋義秀選手が個別でインタビューに応じた。室屋選手は総合2位、首位のマルティン・ソンカ選手に4ポイント差で最終戦を迎える
---:日本からのメディアも大勢来ており、そのあたりは気になるか。
室屋 おかげで、日本語で質問に答えられるので、まるで日本でやっているみたいだ。今回は日本で生中継もあるというし、それはプレッシャーと言えばプレッシャーになる。でもそれだけ応援がいただけるということもである。千葉ではもっと多くの日本のファンが来てくれて、ギリギリでも勝てたのはそのおかげ。それを思い出して、勇気につなげて勝っていきたい。
---:これまでの戦績を振り返って自信のほどはどうか。
室屋 1年を通じて2戦ぐらいは運の向かないレースもあると予想していた。それがロシアであり、ポルトガルだった。1年を振り返れば起こり得る事態だった。年間3勝というのはなかなか難しいことでもあるし、そこまで持ってこれているわけで、年間を通せば間違った方向に来てはいないと思っている。
---:今回、機体のセッティングは何か変えているのか?
室屋 特に変えてはいない。エンジンのセッティング違いでパワーが出なかったこともあるし、過去のペナルティを受けた対策もしてあるので、FP3~予選で戦術を詰めていきたい。今回はTOP4がみんな総合優勝できる可能性があるので、自分としては勝ちに行くだけでしかない。
---:最終戦という大一番でルーティンを特別に変えたことはあるか?
室屋 ルーティンはルーティンとして基本は同じまま。ただ、アメリカには少し早めに来て機体を組み立てたり、時差のこともあるのでいつもより少し長い調整期間を取っているということはある。
---:優勝した第7戦のラウジッツ以降、戦略などで切り替えたことはあるか?
室屋 それはない。勝ちを積み上げることで自分たちの戦略が正しいということになる。データが増えることでトレーニング方法も洗練されてくるが、進んでいる方向は変えていないし、このままいくつもりだ。
協力:レッドブル(インタビュー)