【新聞ウォッチ】後を絶たない危険な「あおり運転」、2人に1人が恐怖に直面

自動車 ビジネス 企業動向
高速道路(イメージ)
高速道路(イメージ) 全 1 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2017年10月16日付

●選挙サンデー、経済、外交街頭で舌戦(読売・1面)

●神鋼国内工場データ、品質保証担当、自ら改ざん(朝日・1面)

●「高速道に歩行者・自転車」5年で4割増、スマホナビ誤誘導相次ぐ、国交省、業者に改善要請(朝日・38面)

●ドライブレコーダーが人気、事故情報を確認、駐車中も監視(産経・15面)

●「あおり運転」摘発7625件、昨年、9割近く高速道(東京・1面)

●ニュースがわかる、開発競争が過熱するEV(東京・7面)

ひとくちコメント

高速道路などを制限速度で走行中に、後方から車が急接近して、あおられた経験があるドライバーも少なくないようだが、2016年に道路交通法違反の車間距離不保持で摘発されたのは、全国で7625件、このうち高速道路での違反が9割近い6690件を占めていたという。

警察庁の取材で明かになったデータをもとに、きょうの東京が1面と社会面で詳しく取り上げているので興味深い。

それによると、東名高速道路で2017年6月、男が運転する車が1台のワゴン車に対して進路妨害を繰り返し、追い越し車線に無理やり停車させたことで、静岡県の夫婦が死亡した事故でも、直前に別の乗用車とのトラブルに巻き込まれ、あおられたことが判明。

走行中の車同士のトラブルの身近さが浮かび上がったことで注目が集まっているが、警察庁によると、車間距離不保持による昨年の交通事故の発生件数は1229件で、高速道路が75件だったそうだ。

車同士のトラブルは身近な出来事で、JAFの調査では「2人に1人が普段からあおり運転に直面している」とのデータもあるほど。東京は社会面で「深刻な事態を避けるにはどうすればいいのか」との対応策についても言及。交通問題に詳しい弁護士のアドバイスによると、「話し合いで解決したくなるのは分かるが、相手にしないのが最善だ」と指摘している。

「君子危うきに近寄らず」と、いかにも弁護士らしい模範解答だ。記事では触れていないが、最近はアクセルペダルを踏み続けることなく一定速度を維持してくれる「クルーズコントロール」機能の付いた車が増えている。その機能を搭載していない車が後方から追随した場合は、前方の車と同じ速度でアクセルを踏み続けて走行していると、退屈状態になり、お行儀のよいドライバーでも心理的に車間距離を縮めたくなることもある。急接近を回避するためにも、クルーズコントロールで走行中がどうかを後方車にもわかる工夫も必要ではないだろうか。

《福田俊之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. どこだ? 日産が7工場を閉鎖予定---可能性のある工場すべてをリストアップした
  2. スズキ『エブリイ』が災害時は「シェルター」に、軽キャンピングカーの新たな可能性
  3. 【メルセデスベンツ Eクラスオールテレイン 新型試乗】Eクラスを選ぶならこれが一番。ただしお値段は…中村孝仁
  4. トヨタ『ランドクルーザー』公式アイテム、2025年夏の新作発売へ
  5. 「4ドアとは思えないくらい綺麗」メルセデスAMGの1360馬力超コンセプトカーに、日本のファンも注目
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. コンチネンタル、EVモーター用の新センサー技術開発…精密な温度測定可能に
ランキングをもっと見る