【ランドローバー ディスカバリー 試乗】安心!これぞ王者たる振る舞いである…岩貞るみこ

試乗記 輸入車
ランドローバー ディスカバリー(写真は海外仕様)
ランドローバー ディスカバリー(写真は海外仕様) 全 12 枚 拡大写真

私は、日本の道を走るには大きすぎるサイズのクルマに対して、パッケージングの★は低くすることにしている。でも、『ディスカバリー』は別だ。5つの満点。だってこのサイズでなければディスカバリーは表現できないのだ。これぞ、ディスカバリー。

【画像全12枚】

でも、オススメ度では腰が引けて2つにしてしまう小心者っぷり、面目ない。まあ、とにかく大きい。全幅が2メートルってなんなのよ、それ、である。しかも全長は189センチ超えって、パリコレモデルかバレーボール選手かという世界である。え、比較対象違いますか、すいません。

だから、乗り降りするときも、シートによじのぼる感じである。このところどのメーカーも「乗り降りしやすいクルマ!」と躍起になって開発してくれるものだから、ディスカバリーのようにちょっと高いとすぐに「高い!」と反応してしまう。とはいえ、ディスカバリーも気を遣っていて、これでも走行したのちにシートベルトかエンジンをオフにすると15mm下がり、さらにドアを開けると25mm、うにゅにゅにゅっと、わずかーにボディを揺らしながら低くなるのだけれど。

ディーゼルだから燃費がよいとはいえ、この巨体。高速走行でリッター12kmいくかいかないかという数字なので燃費には期待をしすぎないように。でも、あふれんばかりのトルク+8ATのなめらかさでボディを押し進めていく様は惚れ惚れする。そしてサスペンション。背が高いぶん、もちろん左右へロールはする。荷室に置いておいたクーラーボックスが、いつも以上に左右にさーっと動くのも感じる。でも、運転姿勢に影響はなく、気持ちよく操作を続けられる。

なにより心強く思うのは、コーナーをまわっているときの安定感だ。私ごときのコーナリング速度では、まるでサスペンションの1割くらいしか使っていないんじゃないのかと思うほどの余裕の受け止めっぷり。安心! これでこそ、ディスカバリーの王者たる振る舞いである。

今回、使って便利だったのは、ヘッドライトのハイ/ロー自動切換えである。街灯のない道で、対向車がくるたびにいちいち切り替えるのは結構面倒なのだが、対向車がきたり先行車に追いつくたびに、見事なタイミングでロービームに切り替えてくれる。コーナーの手前など、もう少しハイビームのまま走ってくれればいいのにというときにローになるのはちょっと残念だけれど、ハイビームで周囲に迷惑をかけない設定は完璧だといえる。

今回の試乗車には、自動緊急ブレーキや360度パークアシストなど、総額200万円を超えるオプションが設定されていたのだが、残念なことに、先行車との車間を調整するACCがついていなかった。もはや、単純に速度を一定に保つクルーズコントロールではほとんど使い物にならないため、ぜひ、標準にしていただきたいところである。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家
イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に取材するほか、最近は ノンフィクション作家として子供たちに命の尊さを伝える活動を行っている。レスポンスでは、アラフィー女性ユーザー視点でのインプレを執筆。9月よりコラム『岩貞るみこの人道車医』を連載。

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「未来のクルマができるまで 世界初、水素で走る燃料電池自動車 MIRAI」「ハチ公物語」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。2024年6月に最新刊「こちら、沖縄美ら海水族館 動物健康管理室。」を上梓(すべて講談社)。

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