【スバル レガシィ 改良新型】機能価値と情緒価値を進化

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スバル・レガシィアウトバック
スバル・レガシィアウトバック 全 28 枚 拡大写真

SUBARUは9月にマイナーチェンジした『レガシィアウトバック』と『レガシィB4』を、スバル研究実験センター美深試験場(北海道中川郡)において一部報道陣に公開した。

◇レガシィの個性をさらに際立たせるために

今回のマイナーチェンジの狙いについて、スバル商品企画本部プロジェクトゼネラルマネージャーの堀陽一氏は、「6代目レガシィは2014年に発売以来、日本を含む全世界にて高い満足度を獲得。その強みである“機能価値”と“情緒価値”をさらに伸ばし、レガシィの個性をより際立たせるということからこの企画はスタートした」と述べる。

現在国内でのスバルのラインナップは、『インプレッサ』、『フォレスター』、『レヴォーグ』、『XV』、そしてレガシィだ。「その中でレガシィをよりレガシィらしく、個性を際立たせることが企画の骨子だ」という。

情緒価値としてレガシィのマイナーチェンジでは、「個性を強めたエクステリアをさらに伸ばすこと。そして先進的で上質なインテリアだ」。また、機能価値は、「総合安全性ナンバーワンを目指してさらなる進化。走りの質感をさらに追求。そして利便性を向上させる。この3つを柱に機能価値を伸ばした」と堀氏。

◇上質さと力強さを強めたデザイン

それらを踏まえ、今回の改良点は大きく4つある。ひとつめはデザインで、個性を強めたというエクステリアでは、アウトバックは、「上質さと力強さを高め、さらなる存在感を高め、B4は、フロントとリアを一新し、よりスポーティなデザインにした」とコメント。

フロントは、「中央にある六連星のエンブレムから、左右に広がる造形を一体化すると同時に、フォグランプの周りを立体的な造形を採用することで、より力強さを演出している」と説明。そのほか、ホイールや、B4のマフラーカッターも変更された。

インテリアは、「上質さと先進性をより高めることがコンセプト」。具体的には、ナビとエアコンパネルがフラットで立体に見えるデザインを採用することで、「より上質感を演出」。さらにそのナビから左右に広がるインパネの上にステッチを施すことで、「より仕立ての良さを表現している」と堀氏はいう。

◇アイサイトのさらなる進化

次に先進安全性だ。堀氏は「総合安全性能ナンバーワンを目指して開発を進めた」と話す。そのひとつがアイサイトの進化だ。「前方のみならず、後方についても安全を支援するために警報及び自動ブレーキを追加した。さらに、その警報をより見やすくするために、ナビ画面上にも距離警報を表示出来るようにした」という。

また、アイサイトセイフティプラスも進化した。フロントとサイドビューモニターが追加され、フロントの六連星エンブレムの下にフロントカメラ、ドアミラー下側にサイドビューカメラを備えることで、「死角を低減し安全運転をさらにアシストしていく」と説明。

夜間のさらなる安全性を目指し、アダプティブドライビングビームも採用。これにより、「夜間でより長い時間ハイビームを使うようになるので、さらに安全性を確保出来る機能だ」とした。

装備仕様も向上させた。インフォテインメントシステムのさらなる進化や、時計や温度表示といった毎日使う機能をより見やすくした。そしてUSBの装着を含めた利便性の向上させている。

◇乗り心地向上でより上質さを演出

最後は性能の向上だ。特に乗り心地では、「段差を乗り越えた時の振動と、収束時間をそれぞれ短くすることで、より上質さを演出。また、ロールをさらに抑制することで、フラットで上質な走りを実現させた」と述べる。

また、人の感性にあった操作感の実現や、静粛性の向上のために、「サスペンションをはじめ、電動パワーステアリングのチューニング、ブレーキ、リニアトロニック、そしてエンジンといったすべての分野について改良を行うことで、より高い質感を実現した」と完成度に自信を見せた。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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