死亡事故急増→取締り強化→切符不足で追加補正…青森県警

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全国的に減少傾向にある交通事故死者数だが、青森県内では増加に歯止めがかからない。年間40人という抑止目標を2年連続で超えそうな勢いに、県警本部は取締りを強化。すると……。

「県警察では今年当初から交通死亡事故の発生に歯止めをかけるべく、県内全域において交通取締りを強力に推進した結果、取締り件数が約40%増加している。警察署、交通機動隊で指導する交通切符の枚数が不足する見込みとなったことから、見込み分の印刷をする必要性を生じた」(青森県警・上田修交通部長)

10月5日の青森県議会の文教警察委員会に出席し、県警は交通指導取締りに使用する切符の印刷経費695万3000円の補正予算での追加計上を求め、10日の本会議で可決された。

青森県の交通事故死者数は、全国的には少ないほうだ。2015年には年間40人、1966年以来最少を記録し、47都道府県で41番目に位置付けられた。ただその反動か、16年は53人と大幅増加。前年比で約32%も増えた。今年もその流れはほぼ変わらず、10月22日現在ですでに35人。前年同日比で3人少ない(10月22日)が、ほぼ同じペースで発生し続けている。そのため交通指導取締りの一層の強化に乗り出した。

県議会への上田氏の説明によると、県警の交通法令違反の取締り件数は3万8225件、前年比で1万990件、約40%増えた(8月31日現在)。特に一時停止違反の取締り件数は9923件で、前年比で6075件、約58%の増加。シートベルトやチャイルドシートの取締り件数は1万750件、前年比3279件、約44%増加した。これらは交通事故に直結する違反行為や、重大事故防止を重点に強化した結果だという。

さらに、現在も「交通事故抑止対策 秋の陣3か月作戦」を11月末日まで実施中で、それに伴う取締り件数も増えることが予想される。そんな中での違反切符増刷。12月に向けて事故は増える傾向にあるため、取締り強化は事故抑止には効果的があるのだが---。

《中島みなみ》

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