航空機の品質への影響を懸念---神戸製鋼所大安工場に立入検査

航空 行政
石井啓一国交相(24日・霞が関)
石井啓一国交相(24日・霞が関) 全 1 枚 拡大写真

石井啓一国交相は24日の会見で、三重県いなべ市にある神戸製鋼所大安(だいあん)工場に10月23~25日にかけて、立入検査に入ってることを明らかにした。航空機関連で納品されている部材の品質について確認する。

「国産の航空機は、設計製造国として一義的責任を持っていることから、MRJ等の量産化に向けて品質に万全を期すため」と話し、その狙いは以下の通り。

・データ正確性を実地で検証確認する
・他の不適切な事例ないか、実地で確認する
・原因と再発防止策等の検討状況を確認する

先に三菱航空機が開発を進める小型ジェット旅客機「MRJ」に使用されていたことが判明しているが、この航空機の安全性については、問題ないという見解を示した。

「航空分野は、三菱航空機がMRJの飛行試験機の安全性評価し、飛行試験の安全性に影響を及ぼすものではないことを確認している。航空局も妥当性を確認している」

神戸製鋼の性能データ改ざん問題では、EUの欧州航空安全庁(EASA)が、域内の航空機関連企業に注意喚起の安全情報を出し、神鋼製品の調達の自粛を求めるなど、航空分野にも大きな影響が広がっている。

石井氏は「立入検査の結果を踏まえて、必要な対応を検討する」と、述べた。

《中島みなみ》

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