【SUPER GT 最終戦】もてぎでDTMマシン3車種そろってデモ走行へ

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今季のDTM最終大会ホッケンハイムでも、GT500マシンとDTMマシンの“顔合わせ”が実施されている(手前左は坂東氏、右はベルガー氏)。
今季のDTM最終大会ホッケンハイムでも、GT500マシンとDTMマシンの“顔合わせ”が実施されている(手前左は坂東氏、右はベルガー氏)。 全 8 枚 拡大写真

24日、SUPER GTのシリーズ統括団体「GTA」は、11月11~12日にツインリンクもてぎで開催される今季最終戦において、ドイツのトップシリーズ「DTM」のマシン3車種によるデモ走行を実施すると発表した。

SUPER GTのGT500クラスとDTMは近年、技術規定に関しての共同歩調をとっており、現在はまだエンジン規定が異なるが、近い将来の完全統一規定施行を目指している。これはコストダウン等の効率化を促し、相互交流の可能性も高めることが主眼で、“交流戦”等の実施も視野にある動きだ。

GT500には日産、ホンダ、レクサス(トヨタ)が参戦、DTMにはアウディ、BMW、メルセデスが参戦と、似たような自国メーカー参戦背景もある両シリーズ。既にDTMの今季最終大会ホッケンハイム(10月14~15日)では、GT500マシンのデモ走行が実施されている。それを受けるかたちで、今度は日本でDTMマシンが走る。しかも3メーカーそろってのデモ走行実現となる予定だ。

「アウディRS5 DTM」を駆るのはロイック・デュバル。今季DTMを主戦場としたデュバルは日本でもおなじみの選手で、2010年にはホンダでGT500チャンピオンに輝いたこともある。「SUPER GTのチャンピオンにもなったことのある自分が、DTMマシンで日本を再び走ることができる。大変光栄に思う」とデュバルは語っている。

その他、「BMW M4 DTM」はアウグスト・ファルフス、そして「メルセデスAMG C 63 DTM」はマロ・エンゲルがドライブする予定。メルセデスは来季限りでのDTM撤退を発表済みなので、日本でメルセデスのDTMマシンが走る姿を見られるのは、特に貴重な機会となるかもしれない。

DTMのシリーズ統括団体「ITR」の代表は、今年途中からゲルハルト・ベルガー氏が務めている。現役時代は1987年に鈴鹿でのF1日本GP初代ウイナー(当時フェラーリ)となり、90~92年にはマクラーレン・ホンダのドライバーとしても活躍するなど、日本との縁が深いベルガー氏だけに、GTAの坂東正明代表とともに両シリーズの交流深化にかかる期待も大きくなっている。“交流戦”の実現について等の進捗も、もてぎでなんらかの報告が坂東代表からあるかもしれない(坂東代表はDTM最終大会に行っている)。

なお、DTMマシンのデモランは11日、12日の両日とも実施予定とのことだ。

《遠藤俊幸》

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