【東京モーターショー2017】トラックにもくるか、EV化のメガトレンド…三菱ふそう

自動車 ニューモデル モーターショー
代表取締役社長・CEO マーク・リストセーヤ氏
代表取締役社長・CEO マーク・リストセーヤ氏 全 10 枚 拡大写真

ダイムラーグループの三菱ふそうは、今回のモーターショーでトラックのEV化を明確に打ち出した。プレスカンファレンスでは、『eCanter』だけでなく23トンクラスの大型EVトラック『Vision ONE』を発表した。

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アンベールされたVision ONEは、実際の走行可能なBサンプルだが、300kWのモーターを搭載し、1回の充電の航続距離は350Km、最高速度は80km/h。総重量23トン。コックピットはコンセプトカー風で実用よりデザインを優先させたような形だが、先進ADAS技術や自動運転技術を示唆するヘッドアップディスプレイやステアリングコラム上のディスプレイが特徴だ。EV化によりエンジン部分をコンパクトにできるため、スーパーグレートクラスの車体だが、キャブのフロアはフラットになっている。

三菱ふそう 代表取締役社長・CEO マーク・リストセーヤ氏は「これからの環境ニーズや都市化の問題に対して、トラックの今後も考える必要がある。しかし、モノを運ぶとう輸送はなくならないし、トラックも存続する。ただし、方法は変わる必要がある」と語り、その必要な変化がEV(電動化)だという。

ダイムラーは昨年のハノーバーIAAで25トンクラスの100%EVトラック『Ubern e-Truck』を発表し、欧州における中距離輸送(200km前後)のEVシフトを表明している。今回の発表もグループ企業としてその延長にあるものだが、日本市場への確信を持った表明はインパクトがあった。

自信の背景には、単なる環境問題やエネルギー問題からの圧力ではなく、燃料コストで確実にオーナーにメリットがあるからだという。リストセーヤ氏は「10万キロあたり13万円ほどの燃料コストの節約が可能で、EVトラックビジネスは十分に成り立つ」と主張する。

EV化を進めるため、さらに「E-FUSO」という新しいブランドを立ち上げ、時期は明言しなかったものの、同社のトラック・バス全車について、電動パワートレインのオプションを設定することも発表した。全車種をEV化するわけではないが、ユーザーは用途に応じてEVトラック・バスを選択できるようにする。

《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

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