【リコール】三菱ふそう スーパーグレート、エンジン不具合で火災事故4件発生

自動車 テクノロジー 安全
改善箇所
改善箇所 全 1 枚 拡大写真

三菱ふそうトラック・バスは10月27日、大型トラック『スーパーグレート』などのエンジンに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。

対象となるのは三菱ふそう『スーパーグレート』『エアロエース』『エアロクィーン』、UDトラックス『スペースアローA』『スペースウィングA』の5車種で、2009年11月4日~2014年12月3日に製造された3万2065台。同社は2012年12月18日および2013年10月29日にも同様のリコールを届け出ているが、新たな原因が判明し、これまでの対策が不十分であったことから、対象範囲を拡大して再度対策を行う。

大型トラック・バスのエンジンで、使用者や自動車整備事業者に、燃料噴射装置を定期的に洗浄するよう情報提供していなかったため、洗浄が行われないと燃料噴射装置内部のバルブが固着することがある。そのため、適正な燃料噴射が行われず、始動不良や白煙、エンジン制御システム異常の警告灯点灯等が発生し、最悪の場合、排気管に溜まった燃料が発火して、火災に至るおそれがある。

改善措置として、全車両、燃料噴射装置の状態を点検し、不具合の兆候が認められた場合は、燃料噴射装置を新品に交換する。さらに、燃料タンクへ洗浄剤を注入し、燃料噴射装置内に付着している化合物を除去する。また、メンテナンスノートに、洗浄剤による燃料噴射装置の定期洗浄の実施を追記するとともに、使用者や自動車整備事業者に対して、燃料噴射装置の定期洗浄の重要性を啓発する。なお、燃料噴射装置の洗浄剤の準備には時間を要することから、排気管出口が樹脂製バンパーに近い大型バスを優先して改善措置を実施する。

不具合は979件発生、火災事故が4件起きている。市場からの情報により発覚した。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  2. 船上で水素を製造できる「エナジー・オブザーバー」が9年間の航海へ
  3. 最後のフォードエンジン搭載ケータハム、「セブン 310アンコール」発表
  4. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
  5. 高機能ヘルメットスタンド、梅雨・湿気から解放する乾燥ファン搭載でMakuake登場
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  2. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  5. 「あれはなんだ?」BYDが“軽EV”を作る気になった会長の一言
ランキングをもっと見る