ホンダは10月26日、大型スーパースポーツ『CBR1000RR』のタンクキャップに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。対象となるのは2017年2月24日~8月9日に製造された539台。
燃料タンクキャップのシール性評価およびパッキンホルダの寸法が不適切なため、パッキンが燃料で変形すると、キャップを閉めた際にパッキンがずれてシール性が不足することがある。そのため、燃料が多い状態で急減速をすると燃料がパッキンのシール部から漏れ、ドレンチューブより排出されるおそれがある。また、洗車時に水がシール部からタンク内に浸入すると、エンジン不調やタンク底部が錆び、そのままの状態で使用を続けると錆が進行し、最悪の場合、燃料が漏れるおそれがある。
改善措置として、全車両、燃料タンクキャップを対策品と交換するとともに、キャップのシール状態を点検し、タンク内への水浸入を確認する。水が浸入している場合、鋼板製燃料タンク装着車両は、燃料タンク、燃料ポンプ、インジェクタを新品に交換し、チタン製燃料タンク装着車両は、燃料ポンプ、インジェクタを新品に交換する。
不具合は4件発生、事故は起きていない。市場からの情報により発覚した。