【東京モーターショー2017】カワサキBeyond Z:Z900RSイエローボール…Zマイスターが早くもカスタム

自動車 ニューモデル モーターショー
Z900RSカスタムプロジェクト:Beyond Z BITO R&D
Z900RSカスタムプロジェクト:Beyond Z BITO R&D 全 21 枚 拡大写真
『Z900RS』を世界初公開したカワサキは、3台のカスタムも同時に東京モーターショーで披露している。

これは「Z900RSカスタムプロジェクト:Beyond Z」として、カワサキZシリーズ40年以上の歴史と革新のスピリットをテーマに、カスタムディレクターたちが三者三様で『Z900RS』を仕上げたもの。

まずは、シリーズを知り尽くしたマイスターが自分のために創り上げたZから紹介しよう。カワサキZ系チューナーとして名高い「ビトーR&D」代表の美藤定さんによるものだ。

Z900RSの走りは現代的で旋回性も申し分ないが、もう少しリラックスしてゆったり乗れるようにと美藤さんは考え、前後17インチのホイールを18インチ化し、細めのタイヤを履いた。

ノーマルの半分程度の重量しかない「JB-POWER MAGTAN」ホイールは、バネ下の軽量化とともに軽快で穏やかなハンドリングを実現している。手応えのあるダイナミックなライドフィールは、フォークオフセット量をノーマル値の35mmから40mmに変更することで手に入れた。

足まわりはノーマルのままでも機能的には充分だったが、「自分が所有するのなら」と考え、アルミ削り出し6ピストンキャリパーを装着。

チタン製の集合マフラーは、手曲げならではの滑らかな曲線をエキパイが描き、焼け色も美しい。これもまたノーマルの半分以下の重さでしかない。

リヤホイールのアクスルシャフトには、耐久レーサーさながのタイヤ・クイックチェンジ機構を備えているか驚く。日々のメンテナンスのことを考慮したもので、世界で幾多もの耐久レースを経験してきた美藤さんならではのアイデアだと言えよう。旅の道具としても愛用して欲しいという願いから、リヤキャリアも備わっている。

外装はイエローボール。Zの匠が自身のために手がけた意欲作だ。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. 「思ったよりだいぶ安い」トヨタ『GRヤリス』に新登場、エアロパフォーマンスパッケージに絶賛の声
  3. 「動画を観る」もっとも良い方法とは? トヨタ車純正ディスプレイオーディオ搭載車の場合は?[車内エンタメ最新事情]
  4. メルセデスベンツ『Cクラス』次期型を予告、光る大型グリル採用…初のEVも設定へ
  5. 「妄想が現実になった」トヨタがAE86のエンジン部品を発売へ…「復刻だけじゃない」その内容に驚きの声
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る