日産自動車、無資格者による完成検査の再発防止策を九州工場で完了

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日産自動車は無資格者が完成検査を行っていた問題で国内市場向けモデルの生産を停止している国内6工場のうち、まず日産自動車九州で再発防止策を実施し、生産再開に向けた準備を完了し、国土交通省に報告したと発表した。

今後、11月3日までに他の工場でも再発防止策を実施し、その後国土交通省からの確認を経て生産を再開する。このため、来週にも国内販売が再開される模様だ。

再発防止策としては、完成検査が国から委託された特別な業務であることを、掲示物、エリア、帽子などで認識できるように可視化し、全員でその意識を常態化させる。社内教育による同法令遵守の意識と徹底を継続的に実施する。完成検査工程を国土交通省への届け出の状態と完全に一致させる。

また、完成検査をテスターラインに集中させ、エリアを囲み、完成検査員のみ立ち入り可能とする。非完成検査工程が完成検査ライン上にある場合、非完成検査工程も完成検査員が実施する。各生産シフトに2回、完成検査工程が正しく運営されているかどうか確認するほか、週1回のペースで外部監査を実施する。

同社では、完成検査員以外の検査員が完成検査を実施していたことや、届け出た完成検査工程を無届けで変更していたこと、さらにこれらを自ら発見できなかったことを問題視している。

今後、本格的な原因を調査するが想定していものとして完成検査に関する法令に対する会社としての理解不足と遵守意識レベルの低さ、完成検査工程とそれ以外の検査工程の混在した工程設計、監査方法の甘さ、監査体制の脆弱さを挙げる。

《レスポンス編集部》

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