ホンダの米国法人、アメリカンホンダは10月31日、米国で開幕したSEMAショー2017において、新型『シビック タイプR』のエンジンを積むフォーミュラレーシングカーを発表した。
このレーシングカーは、2018年シーズンから開始される新たなフォーミュラレース、「F3アメリカシリーズ」参戦マシン。F3シリーズとしては初めて、ドライバーを保護する新システム、「ハロ」を採用するなど、新世代のフォーミュラレースを目指す。
F3アメリカシリーズ参戦マシンに搭載されるのが、新型シビック タイプR用のエンジン。K20C1型2.0リットル直列4気筒ガソリン「VTECターボ」は、市販車の最大出力306hpから、240~270hpレベルへとデチューンして搭載される。
また、このエンジンからターボチャージャーを取り外した自然吸気ユニットは、F3アメリカシリーズよりもひとクラス下の「F4アメリカシリーズ」に採用される予定。ホンダは新型シビック タイプR用エンジンの供給を通じて、米国のモータースポーツを支援していく。
アメリカンホンダは、「F3アメリカシリーズは、汎用的なコンポーネントを採用しながら、コストパフォーマンスや信頼性が高く、パワフルなレーシングストラクチャーを追求するFIA(国際自動車連盟)の考え方に沿うもの」と説明している。