ヤマハ発 日高次期社長「一回り大きなヤマハ発動機を実現する」…現役ライダーで愛車はYZF-R1M

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柳弘之社長(左)と日高祥博取締役
柳弘之社長(左)と日高祥博取締役 全 2 枚 拡大写真

ヤマハ発動機は11月2日、2018年1月1日付で日高祥博取締役上席執行役員が社長に就任し、柳弘之社長が代表権のある会長に就く人事を発表。その記者会見を東京・丸の内のパレスホテルで開いた。

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「2019年度からの中期経営計画を作る作業を進めつつある。次世代の人材をそこにはめ込んで、計画の策定から実践するという責任を持てるような体制をつくりたい。そういう意図で新しい体制にすることにした」と柳社長は社長交代の理由を説明する。

柳社長は3年ほど前から後継者を誰にするか検討し、数カ月前に日高取締役に決め、本人に告げた。日高取締役は「交代を告げられた瞬間は驚き、まだ早いのではないかと思った」そうだが、柳社長から「若返りを図りたい」と強く言われて引き受けることにした。

日高取締役は1963年7月生まれの54歳で、愛知県出身。87年に名古屋大学法学部を卒業後、ヤマハ発動機に入社。「オートバイが好きだった」というのが理由で、乗っていったオートバイはヤマハ製ばかりだったという。

入社後は主に調達部門のバイヤーとして活躍し、その後企画部に移り、2010年に米国法人のバイスプレジデントに就任。リーマンショックで落ち込んだ米国事業の立て直しを行った。13年に本社に戻り、モーターサイクル事業本部の事業部長として、新興国、アジア、先進国を順番に担当。「3年間で世界中の市場を経験させた」(柳社長)。17年1月にCFOとなり、3月取締役に就任した。

「ヤマハ発動機というのは、新たな価値を世の中に提案し、それを個性的な事業に育てることによって成長してきた。そのDNAを活かし、さまざまな変化に対し、何が価値を生んで世の中に受け入れられるかを見極めて、ヤマハ発動機を次のステージに成長させていく。それが使命だと考えている。一回り大きなヤマハ発動機の実現に向けて全力で取り組んでいく」と日高取締役は抱負を述べる。

趣味はオートバイに乗ることで、愛車は同社のフラッグシップモデルである『YZF-R1M』(998cc)。2015年にヤマハ発動機が技術の粋を集めてつくった最高級スパースポーツバイクだ。

《山田清志》

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