宇都宮ライトレールの車両設計手続き始まる…市が公募型プロポーザル公告

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宇都宮ライトレールの車両はこれまでの検討結果から3車体連接の超低床式電車になるとみられる。写真は3車体連接・超低床式の福井鉄道F1000形。
宇都宮ライトレールの車両はこれまでの検討結果から3車体連接の超低床式電車になるとみられる。写真は3車体連接・超低床式の福井鉄道F1000形。 全 2 枚 拡大写真
宇都宮市はこのほど、宇都宮ライトレールが使用する車両の選定作業を開始した。同市は11月8日、「LRT車両設計業務」を行う事業者を公募型プロポーザル方式で選定することを公告した。

宇都宮ライトレールは宇都宮市や栃木県芳賀町、関東自動車、東武鉄道などが出資する第三セクター。宇都宮市と芳賀町が整備するJR宇都宮駅東口~本田技研北門間14.6kmの軽量軌道交通(LRT)を運営する。軌道運送高度化実施計画の認定時(2016年9月)には2019年12月の開業を予定していたが、現在は工期の見直しなどにより2022年3月の開業を目指している。

宇都宮市が今回選定するのは、宇都宮ライトレールが運用する車両(17編成)の設計業務を行う事業者。「様々なイベントにも活用できる車両」は別途導入に向けた検討を進めるとし、今回の業務の対象外とした。参加要件には「鉄軌道車両の製造または納入実績があること」などが含まれている。予算上限額は1465万円。履行期間は契約締結日から2018年3月30日までになる。

公告書によると、車両の基本仕様は今年3月に示された仕様案とほぼ同じ。定員は155人程度としつつ「座席数を極力多く確保できること」としている。寸法は長さ30m以内、幅2650mm以下、パンタグラフ折りたたみ高さ3625mm以下。長さは特別認可手続きにより30m超も可能とする。縦曲線の最小半径は今年3月時点の仕様案で900m以下とされていたのに対し、今回の公告書では860m以下とされた。運転最高速度は70km/hとしている。

参加申請書類の提出期限は11月15日。審査書類の提出は2018年1月19日までとなる。宇都宮市は1月下旬にヒアリングを行い、2月上旬には審査結果を通知する予定だ。

《草町義和》

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