オリンピックに向け成田空港内の駅を改良…「JR二重改札」解消へ

鉄道 企業動向
空港第2ビル駅の現状(上)と「二重改札」解消後(下)のイメージ。JR線を利用して同駅で下車する場合の「二重改札」が解消される。
空港第2ビル駅の現状(上)と「二重改札」解消後(下)のイメージ。JR線を利用して同駅で下車する場合の「二重改札」が解消される。 全 2 枚 拡大写真

JR東日本の千葉支社や京成電鉄などは11月16日、成田国際空港(千葉県成田市)内にある鉄道駅の改良構想を発表した。空港第2ビル駅にある「JR二重改札」の解消を図る。

成田空港内には現在、第1ターミナル最寄りの成田空港駅と、第2・3ターミナルへのアクセス駅となる空港第2ビル駅、第1ターミナルと第2ターミナルのほぼ中間に位置する東成田駅の3駅がある。成田空港・空港第2ビル両駅が設けられている線路は、成田新幹線(1987年中止)の施設を活用して建設されており、JR東日本の成田線成田空港支線と京成電鉄の本線・成田空港線(成田スカイアクセス)の列車が乗り入れている。

2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催で成田空港の利用者の増加が見込まれることから、JR千葉支社・京成電鉄・成田国際空港・成田空港高速鉄道の4社は成田空港・空港第2ビル両駅の改良を図るための検討委員会を設置。今年6月に実施事項を取りまとめた。これを受けて4社と関係行政機関が8月にプロジェクト推進委員会を発足。このほど実施事項の進ちょく状況の中間とりまとめを行った。

空港第2ビル駅は乗車用の改札口がJR線と京成線で分離しているが、JRの下車用改札口は京成線の改札内コンコースに接続している。このため、JR線を利用して空港第2ビル駅で下車した場合、JRの下車用改札口を通り抜けた後、さらに京成線の下車用改札口も通過しなければならない「二重改札」状態になっている。

中間とりまとめでは、JRの乗車用改札口が設置されているスペースを拡大するものとした。これによりJR乗車用改札口の脇にJR下車用改札口を設け、JRと京成の改札口を完全に分離。2019年度中にJRの「二重改札」を解消する。このほか、成田空港・空港第2ビル両駅にホームドアを整備することも検討中という。

《草町義和》

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