西鉄がインドネシアで分譲マンション開発…ジャカルタ東部のベッドタウン

鉄道 企業動向
ジャカルタ東部のベッドタウン・ブカシで西鉄が分譲マンションを開発する。写真はブカシ駅で発車を待つ通勤電車。
ジャカルタ東部のベッドタウン・ブカシで西鉄が分譲マンションを開発する。写真はブカシ駅で発車を待つ通勤電車。 全 2 枚 拡大写真

九州大手私鉄の西日本鉄道(西鉄)は11月17日、インドネシアのブカシで分譲マンションの開発を行うと発表した。総事業費は約5300億ルピア(約44億円)。現地開発企業と共同で開発する。

ブカシは首都ジャカルタの東部に位置する都市。人口約260万人のベッドタウンで、「急速な人口増加と産業の発展が続いており、今後も高い住宅需要が見込まれる地域」(西鉄)という。ジャカルタ中心部とブカシを結ぶ通勤列車も運行されており、日本から輸入したJR東日本や東京地下鉄(東京メトロ)などの中古電車が運用されている。

分譲マンションの建設面積は8673平方m。西鉄と現地開発企業が出資する合弁会社を事業主体とし、2棟1531戸を建設する。まず第1期として590戸を2019年5月に着工し、2021年10月の完成を目指す。残る941戸は第2期として2019年12月着工、2022年6月完成を目指す。平均販売価格は1ルームタイプで約3億インドネシア・ルピア(約230万円)になる。

西鉄は2016年、ジャカルタ郊外の住宅・商業施設の開発事業に参画。今年10月にはベトナム北部のハイフォンでも住宅開発を行うと発表している。西鉄は「ASEAN諸国を中心に更なる開発を推進し、事業基盤の拡大に努めてまいります」としている。

《草町義和》

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