【WTCC マカオラウンド】雨のメインレース、シトロエンのロブ・ハフが優勝…ホンダ、ミケリスは2位

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
WTCC マカオラウンド メインレース
WTCC マカオラウンド メインレース 全 31 枚 拡大写真

11月19日、マカオのギア・サーキットで世界ツーリングカー選手権(WTCC)第9戦マカオラウンドのメインレースが開催され、ロブ・ハフ(シトロエン)がポール・トゥ・ウィンを決めた。

前日から降り続いた雨によって、ウェットコンディションとなったメインレース。その前の枠で行われていたツーリングカーカップでは多重クラッシュが発生するほど路面状態は悪いものだった。

小雨の降るなかセーフティーカー先導でレースはスタート。2番手のノルベルト・ミケリス(Castrol Honda World Touring Car Team)が懸命に追い上げるも、ハフが逃げ切り1位でフィニッシュ。元WTCC世界王者の強さを見せつけた。「最初の1・2周目は、リスボアコーナーでのブレーキングを慎重に行ったのでミケリスに追いつかれる場面もあったが、マシンは素晴らしいものだった」とコメントしている。

ハフの後方では、ミケリス、トム・チルトン(シトロエン)、エステバン・グエリエリ(Castrol Honda World Touring Car Team)が白熱した2位争いを繰り広げる。グエリエリがチルトンをパスする場面もあったが、最終的にミケリスがポジションを守り2位でゴール。3位はチルトンとなった。

ミケリスは「ドライバーズチャンピオンシップ争いにおいて、2位は非常に重要な結果。トップと6.5ポイントというわずかな差で最終戦に挑める。前日にクラッシュしてしまったので、チームによる懸命なマシンの復旧作業がなければ、実現できなかった。とても感謝している」とコメントした。

7番手からスタートした道上龍(Honda Racing Team J.A.S.)は、1周目で後続にパスされ11番手に。その後ポジションを一つ上げるも、リスボアでガードレールに接触し、15位でレースを終えた。

道上は、「ウォームアップの時点から水の量は少ないけど、轍や水たまりでグリップラインがわからず危険な状態だと思っていた。そんななかでのスタートだったので、慎重に行き過ぎてしまった。それは自分のスキル不足だったと感じている。最終コーナーの手前でボルボを抜いたが、直後にリスボアでガードレールに当たってしまった。その後は、とにかく最後まで走りきろうという思いでドライブした。(マシンは)ウェットでもストレートは速かったが、結果を残せなかったのは残念。マニュファクチャラーズ、ドライバーズポイントも詰まってきたので、今日の経験を次に活かしてチームに貢献したい。22年ぶりに走ったマカオだが、学ぶことがたくさんあった」と話した。

次戦、WTCCカタールラウンドはシーズンを締めくくる最終レース。11月30日・12月1日にドーハで開催される。

<協力:ホンダ>

《吉田 瑶子》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  2. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
  3. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
  4. ホンダ『CB1000F SE コンセプト』を世界初披露! カウルが付いてネオレトロ感アップ、MSショーからの変更点もチェック!
  5. 自動車購入の落とし穴! 公取協・公取委の警告から学ぶ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る