日本初のAI活用した高速渋滞予測...東日本高速とドコモ

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東日本高速 廣瀬博社長
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東日本高速とNTTドコモが共同で、日本初のAI(人工知能)渋滞予測の実験を行う。

実証実験は12月2日~2018年3月31日まで。東京湾アクアライン上り線で、14時~24時の渋滞を毎日予測する。

東日本高速が蓄積する過去2年4か月分の渋滞実績とドコモが保有する人口統計を、あらかじめ学習させた精度検証では、10km以上の渋滞の発生の見逃し率、渋滞予想の空振り率で、東日本の渋滞予報カレンダーの精度を顕著に上回った。見逃し率ではカレンダーが6%、AIが1%、空振り率ではカレンダーが10%、AIでは0%だった。

年末年始の渋滞予報でも活躍する渋滞予報士の椅子を奪われそうな勢いだが、カレンダーとAIには、予測手法や使い方に違いがある。

予報カレンダーは2か月前に作成。AIは当日12時のデータを用いるため、そもそも作成時期が違う。予報カレンダーは、利用者が前日までに行動計画をたてるための支援、AIは千葉方面から東京方面に当日移動する人の情報提供という使われ方を期待する。

東日本・廣瀬博社長は言う。
「「アクアラインは横に渋滞を回避するということができない。4万6000台の交通量があり、日帰りドライブに使われることも多い。午後からの激しい渋滞状況を知らせることで、その時間を避けるなど活用いただきたい」

東日本高速はAI予測の活用と合わせて、木更津アウトレットや木更津市内での買い物や食事ができる「ヨル得」割引サービスを実施する。こうしたサービスの活用で、AI予測で渋滞が見込まれる時間を回避してもらおうという仕掛けだ。

「活用されて初めて効果が出る。目的に応じてご使用いただければ」(廣瀬氏)

AI予測は、東日本高速のホームページ「ドラぷら」、2018年2月からはドラぷらアプリでのプッシュ通知(スマホへの自動送信)も予定する。渋滞開始時間、ピーク時間、渋滞解消時間、最大渋滞長、最大渋滞通過時間を表示する。

実証実験では、AI予測のデータをさらに積み上げ、今後の活用に役立てる。

《中島みなみ》

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