JR東海保有の新幹線で防犯カメラの増設、もまなく完了

鉄道 テクノロジー
増設された客室内防犯カメラと非常ブザーのイメージ。非常ブザーが鳴ると、速やかに運転室内に映像が表示される仕組み。
増設された客室内防犯カメラと非常ブザーのイメージ。非常ブザーが鳴ると、速やかに運転室内に映像が表示される仕組み。 全 2 枚 拡大写真

JR東海が保有する新幹線車両への防犯カメラ増設が12月14日に完了する。JR東海が12月6日に明らかにした。

新幹線車内の防犯カメラは、当初、デッキ部にのみ設置されていたが、2015年6月30日、『のぞみ225号』の車内で、乗客のひとりがガソリンを被って焼身自殺を図る事件が起こったことをきっかけに、客室内やデッキ通路部にも増設されることになった。

施工は、新製時に対応済の7編成を除いて2016年4月から順次開始。2019年度末に引退する予定の700系を除く、N700系80編成、N700A31編成に対して行なわれた。当初は2018年度中の完了を予定していたが、作業方法の見直しや習熟度の改善により、前倒しされた。

増設された防犯カメラのうち、客室内のものは非常ブザーと連動しており、トラブルが発生した際に非常ボタンが押されると、運転台や車掌室にアラームが鳴り、映像を確認することができる。

これにより、指令員や乗務員同士の状況連絡、現場への急行が速やかにできるようになることから、JR東海では「犯罪や不審な行為等への抑止力の向上」「事象発生時における新幹線車内の状況把握および対応の迅速化」を図れるとしている。

なお、JR西日本保有車でも、N700系16編成、N700A9編成に対して同様の工事を施工中で、2018年度には完了する予定。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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