塩の大平原・ボンネビルで最高速アタックした3台…ホットロッドカスタムショーに展示

モーターサイクル エンタメ・イベント
Salty Bonny II/SHIUN CRAFT WORKS
Salty Bonny II/SHIUN CRAFT WORKS 全 8 枚 拡大写真

ヨコハマ ホットロッドカスタムショー2017(12月3日、パシフィコ横浜)の会場で異彩を放っていたのは、『ボンネビル モーターサイクル スピードトライアルズ』(AMA LAND SPEED GRAND CHAMPIONSHIP)に今夏参戦してきたマシンたちだ。

アメリカ・ユタ州にある塩湖の跡にできた東京ドーム8800個分の大平原 ボンネビル・ソルトフラッツに、世界中のスピードフリークたちが最高速を競いにやってくる毎年恒例の伝統レース。今年は日本から松村友章さん(SHIUN CRAFT WORKS)、久保順平さん(MOTORCYCLE FORCE)、小田浩司さん(INDIAN ORANGE MOTORCYCLE)の3名がエントリーした。

レースとマシンのことを松村さんが教えてくれた。

「マシンはドラッグレースのように直進安定性を考慮してホイールベースが長いのですが、レースは0→400メートルのタイムを計測するドラッグレースのような形式ではなく、定められた計測区間での最高速を競います」(松村さん)

「なので加速力は求められません。最初の2マイル(約3.219km)でスピードを乗せていき、そのまま計測区間が1マイル(約1.609km)あり、そして減速のためにまた2マイルを要します。1マイルの平均速度が記録となるんです」(松村さん)

天候とコンディションが許せば、6日間をかけてレースはおこなわれる。ロケットのような形状のマシンだと1000km/h超えも。なんともクレージーだ。

「5日間で7本走ることができました。記録は173mph(約280km/h)、美しい風景とは裏腹にレースはとても過酷です。ソルトフラッツは見た目こそ真っ平らですが、実際に走ってみるとデコボコだらけでシートに着座してカウルに伏せることができず終いでした。また対策し、チャレンジしたいですね」

松村さん(SHIUN CRAFT WORKS)の「Salty Bonny II」はS&S製パンヘッド1520ccエンジンを搭載。久保さん(MOTORCYCLE FORCE)の「NO LIMIT II」は1820ccエンジンを、小田さん(INDIAN ORANGE MOTORCYCLE)の「SPEED ADDICT II」はS&S製ナックルヘッド1520ccを積む。

レーシングマシンという点で注目すると、『サンダンス』は1998年の鈴鹿8時間耐久レースに参戦した『DaytonaWeapon 2』を展示。オーダーメイドのサクソンフレームにスーパーXRエンジンを搭載した伝説の1台だ。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

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