基盤のガソリンエンジンを進化させた カムリ…清水和夫【カーオブザイヤー2017-18】

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トヨタ『カムリ』(COTY2017試乗会)
トヨタ『カムリ』(COTY2017試乗会) 全 3 枚 拡大写真

今年の一台を決める第38回「日本カー・オブ・ザ・イヤー 2017-2018」が発表された。モータージャーナリストをはじめとする60名の選考委員による選考コメントが、公式サイトで公開されている。各委員の得点とともに引用し、紹介する。

モータージャーナリストの清水和夫氏はトヨタ『カムリ』に10点を投じた。以下は日本カー・オブ・ザ・イヤーHPに掲載されたコメントである。

☆☆☆

日本で市販されるカムリはTNGA(プラットフォーム)の頭出しであるが、ハイブリッドに使われるエンジンは世界一の熱効率(約41%)を誇る高速燃焼を実現している。今後先進国で実施されるRDE(リアルドライブエミッション)にも対応し、全域で理論空燃比の燃焼を可能している。

さらにバルブにはレーザークラッドという手法で従来のバルブシートの技術をブレークスルーし、強いタンブルを可能とした。ハイブリッドであるものの、基盤となるガソリンエンジンをしっかりと進化させた功績は大きい。

乗り心地やダイナミクスの分野でも、従来の退屈なビッグセダンから脱皮している。高度運転支援も実用的だ。

☆☆☆

全投票点数
トヨタ『カムリ』:10点
BMW『5シリーズ セダン/ツーリング』:6点
ホンダ『N-BOX/N-BOX カスタム』:5点
アルファロメオ『ジュリア』:2点
ボルボ『XC60』:2点

清水和夫|モータージャーナリスト
1954年生まれ東京出身、武蔵工業大学電子通信工学科卒。1972年にモータースポーツを始め卒業後プロのレースドライバーとなる。その後、モータージャーナリストとして活動を始め、自動車の運動理論や安全技術を中心に多方面のメディアで執筆・講演活動を行う。ITS、燃料電池車、環境問題に留まらず各専門分野に整合した総合的に国際産業自動車産業論を論じるようになる。TV番組のコメンテーターやシンポジウムのモデレーターとして多数の出演経験を持つ。2009年はNEDOの『革新的次世代低公害車』の委員も務めている。自動車専門誌『Carトップ』『モーターマガジン』『ENGINE』『GENROQ』などで連載中。

《出典:日本カー・オブ・ザ・イヤーHP》

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