アルファロメオ ジュリエッタ がユーロNCAPで最高評価を逃した理由

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アルファロメオ ジュリエッタのユーロNCAP衝突テスト
アルファロメオ ジュリエッタのユーロNCAP衝突テスト 全 5 枚 拡大写真

ユーロNCAPコンソーシアムは12月13日、アルファロメオ『ジュリエッタ』の衝突安全テストの結果を発表した。最高で5つ星のところ、3つ星評価にとどまった。

ユーロNCAPの衝突テストは、前面オフセット64km/h、側面50km/h、ポール衝突32km/h、歩行者衝突40km/hで行う。ユーロNCAPの評価は、4項目に応じてポイントを配分。最新の制度では、最重要視される「成人乗員保護性能」に、ポイントの40%を配分。「子ども乗員保護性能」と「歩行者保護性能」、エアバッグやABS、ESCなどの「安全補助装置」の3項目には、各20%を配分する。

さらに、ユーロNCAPは2015年から、前面フルラップ衝突テストを導入。背の低い女性ドライバーと、後席に乗員を乗せた状態を想定し、テストを行う。緊急回避の自動ブレーキをはじめ、先進の安全装備も、評価基準となった。

最高の5つ星を得るためには、「成人乗員保護性能」で80%以上、「子ども乗員保護性能」で75%以上、「歩行者保護性能」で60%以上、「安全補助装置」で50%以上のポイントを獲得するのが条件。4項目のひとつでも、基準のポイントを下回り、4つ星以下となった場合、総合評価で5つ星と認定されない。

アルファロメオ ジュリエッタのテスト結果は、成人乗員保護性能が27.6点(72%)で、5つ星に必要な80%に届いていない。子ども乗員保護性能は27.5点(56%)で、5つ星の条件の75%に未達。歩行者保護性能は25点(59%)と、5つ星の60%に1ポイント届かず。安全補助装置は3点(25%)と、5つ星に必要な50%を大きく下回った。

これらの結果から、ユーロNCAPはアルファロメオ ジュリエッタを、総合評価で3つ星と認定。ユーロNCAPは、「シートベルトリマインダー以外、ユーロNCAPが評価対象とする(自動ブレーキなどの)安全装備がない」とコメントしている。

《森脇稔》

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