BASFコーティングス事業本部は12月13日、タイ・バンコク近郊に位置するバンプー工業団地の製造拠点に自動車用塗料工場を新設したと発表した。
英国調査会社LMCオートモーティブによると、今年のアセアンにおける自動車生産台数は約390万台に達する見通しだという。アセアンでは多くの自動車メーカーが生産、技術開発に携わるようになっており、塗料ソリューションや製品における現地のイノベーションや、高レベルの技術サービスに対するニーズも増大している。
バンプーの新生産工場は、同じ場所に2015年9月に開設したコーティングス・テクニカル・コンピテンス・センター アセアンの施設を補完するもので、アセアンにおけるBASF初の自動車用塗料製造施設として、溶剤系、水性の自動車用塗料を生産する。
同センターは、製品開発用ラボ、高性能アプリケーション設備、カラーデザイン、小ロットの生産ユニットなどを完備。生産施設と技術施設を同じ場所に置くことで、業務の効率化を図り、市場投入までの時間を加速させる。また新工場はカスタマイズ式のサービスを提供するだけでなく、新たな生産要件や業界の動向にも柔軟に適応できるように設計されている。