幅広いラインナップは「英国ブランドのメリット」…レンジローバー ヴェラール[写真蔵]

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ランドローバー『レンジローバー・ヴェラール』
ランドローバー『レンジローバー・ヴェラール』 全 47 枚 拡大写真

ランドローバーのミッドサイズSUV『レンジローバー・ヴェラール』の試乗会が18日、東京プリンスホテルで開催された。このモデルは、7月11日に発売されている。

ヴェラールは「レンジローバー」ファミリー4番目のモデルで、コンパクトSUV『イヴォーク』とスポーツSUV『スポーツ』との間に位置。ラグジュアリーさと優れた走破性能を受け継ぎながら、無駄を排除したすっきりとしたデザインに仕上げている。なめらかな面と曲線を用いた現代のブリティッシュデザインを採用したほか、ランドローバー初のドアパネル格納式デプロイアブルドアハンドルやマトリックスレーザーLEDヘッドランプなどの最新技術も組み込んでいる。

インテリアでは、2つの高解像度10.2インチタッチスクリーンからなる最新インフォテインメントシステム「Touch Pro Duo」を全グレードに標準装備。ナビゲーションを表示しながらエアコン調整やエンターテインメント機能を使用できる。また従来のレザー素材に加え、モダンで耐久性に優れたプレミアムテキスタイルも選択可能。デザイン性に優れた室内空間を実現する。

電子制御エアサスペンションシステム標準搭載モデルでは、速度や路面状況などに合わせて自動的に車高調整を行うほか、オートマチックアクセスハイト機能も装備。エンジンを切るかシートベルトを外すと車高を10mm、ドアを開くとさらに30mm低くし、乗降をサポート。さらにリアのみ上下50mmの範囲で高さ調整でき、ラゲッジルームからの荷物の出し入れを支援する。

ラゲッジルームは通常673リットル、後席を折りたたむことで最大1731リットルまで拡張できる。2列目シートは40:20:40分割ができ、長尺な荷物も積載可能。そのほか、車外からテールゲートを開閉できるハンズフリーパワーテールゲートや、ウェアラブル技術を活用したアクティビティキーなど、ライフスタイルにあわせたアクセサリーを選択できる。

走行面では、インテリジェントドライブライン・ダイナミクス(IDD)搭載のAWDシステムを採用。通常は、発進時から最大の安定性が得られるようにトルクを50:50で配分し、オンロードで最高のパフォーマンスを発揮するために、リア100%の配分から、路面状況に応じてフロント100%の配分までコントロールする。また、路面状況に合わせてエンジン、ギアボックス、ディファレンシャル、サスペンションなどを最適に設定するテレインレスポンスを標準装備。さらに発展させて走行状況をモニターし、自動的に最適な車両設定にするテレインレスポンス2オートも選択できる。

パワートレインは、最高出力380psを発生する3.0リットルV型6気筒スーパーチャージドエンジン、同250psまたは300psの2.0リットル4気筒INGENIUMエンジン、同180psの2.0リットルINGENIUMディーゼルエンジンを用意。すでに、3.0リットルエンジンと2.0リットルディーゼルエンジンのデリバリーは開始されているが、2.0リットルガソリンエンジンは、2018年2月からのデリバリーとなる予定。

4つのパワートレインに、それぞれベースグレードのほか「S」、「SE」、「HSE」、「R-DYNAMIC」、「R-DYNAMIC S」、「R-DYNAMIC SE」、「R-DYNAMIC HSE」の7つのグレード、計32グレードに加え、3.0リットルモデルの2018年モデルのみ用意される最上位「ファーストエディション」を含め全33グレードを展開する。

今までの受注比率では、54%がディーゼルエンジンモデルだという。次いで、3.0リットルガソリンエンジンモデルは38%、2.0ガソリンエンジンモデルは8%ということだ。また、モデル別の受注状況だとスポーティーモデルである R-DYNAMIC が全体の7割を占めており、その中でも中間グレードに位置する S 、SE が7割程を占めるという。

ジャガー・ランドローバー・ジャパンは、「我々、輸入車といえども4種類のパワートレインに全33のグレードという幅広いラインナップを提供できるのは、ホームカントリーが右ハンドルであるブリティッシュブランドならではのメリットだ、と考えている」と語った。

価格は699万円から1526万円。

《平川 亮》

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