難しいけど癖になる感覚、これが新感覚?---タミヤ 3輪電動RC

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タミヤ 3輪電動RC『スターユニット・トリプルホイールシリーズ・ダンシングライダー』
タミヤ 3輪電動RC『スターユニット・トリプルホイールシリーズ・ダンシングライダー』 全 20 枚 拡大写真

タミヤが、12月23日より発売する予定の電動RC(ラジオコントロール)モデルの新製品『スターユニット・トリプルホイールシリーズ・ダンシングライダー』をレスポンス編集部で、一足先に遊んでみた。

この新製品は、前輪1輪と後輪2輪の3輪バイク(トライク)を再現した電動RCモデルの組立キット。サイズは全長260×全幅135×全高175mmで、価格は1万1800円。

別売りのスターユニット用プロポ「ファインスペック2.4G プロポセット(TRE-01付)」を使えば、単3形アルカリ電池4本を走行用電源として使用できる。バイクならではの車体を傾けてのコーナリングが特徴で、コーナーをダンスするように駆け抜けていく、新感覚の操縦感覚が楽しめるという。


まずは、屋外から。早速、編集部から程近い新宿中央公園でいざ実走行。ここでは、ならし走行として広場で8の字を描きながらぐるぐると周回した。とてもスムーズに走る。あまり高速なRCでは無く、ステアリングもプロポで微調整しながら安定して走ってくれる。操作も比較的簡単。

ここで、試しにステアリングを最大に切ってみる。すると、あえなく転倒するとRC。でもご安心あれ、このRCは自分で起き上がってくれるのだ。


プロポのステアリングを左右に動かすと、RCが体をひねるようにうねうねと動かし、車体横のサポートアームを使って無事に起き上がってくれた。頑張って起き上がろうとするRCの姿はちょっと可愛い。

そうして、しばらく走行してみての印象は、新感覚とうたう割には普通のRCだなぁ、という感想。確かに重心移動で曲がる感覚はRC初心者からの筆者からすると、新感覚という感じはあったが、そこまで大きな衝撃ではなかった。


次に、場所を会議室に移して、実遊した。今回は、障害物をおいて即席スラロームコースをセッティングし、さぁスタート。だが、最初のコーナーで、大きく膨れてコンセントに乗り上げてしまった。気を取り直して、もう一度チャレンジしてみるが、今度はステアリングを切りすぎて転倒。うわぁ難しい…。先程の公園で簡単だと思ったことがまるで嘘のよう。

このRC、重心移動によってコーナーを曲がるため、同じステア角でも速度によって曲がり方が異なってくる。つまり、狙った場所、狙ったコースにRCを走らせることが難しいのだ。

特に、ステアリングのちょうどいい操作が求められるコーナリングが非常に難しい。スピードが速すぎると膨れてしまうし、遅すぎると回りすぎてしまう。もちろん、極端な操作をすると転倒してしまう。

そんなこんなで『レスポンス』編集部員Hは悪戦苦闘。せっかく会議室の中で、キレイに並べたコーン(紙コップ)をこのRCで、どんどんなぎ倒していく。

なんとか、コーンや椅子の脚、壁に接触せずに、無事往路を切り抜けても、操作感が逆になる復路なんて目も当てられない有様に。

実際、このRCは驚くほど小回りが効くため、コーナーを曲がる時に余計にステアリングを切りすぎるという傾向があった。またこれも難しい要素なのだろうが、おかげで狭い室内でも存分に遊ぶことが出来るのだろう。

あっという間に予定した時間が経過し、試遊終了。終わってみれば、夢中になっていた30分間だった。


少ない時間だがこのRCを遊んでみて思ったことは、止まっても倒れない2輪RCであり、4輪RCより小回りが効くRCだ、ということ。つまり、2輪の操作感と4輪の安定性をいいとこ取りしたようなRCだと感じた。なるほど、これが新感覚なのだなと思った。

面白い事にこれだけ難しい難しいと言いながら、プロポを投げ出したくなるような難しいではないのだ。むしろもっと、もっと走りたいという感覚で、心地のよい難しさといえばいいのか、あぁこのRCの挙動を何とか攻略して思うように走らせてみたい!と癖になってしまう難しさだった。

少し大人向けのこの3輪RCを是非、自分への(もちろん子どもにも)クリスマスプレゼントにおすすめしたい。

《平川 亮》

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