コンセプト凝縮、モデリスタ C-HR と ノア…東京オートサロン2018

自動車 ニューモデル モーターショー
モデリスタ「SONIC EMOTION C-HR コンセプト」
モデリスタ「SONIC EMOTION C-HR コンセプト」 全 30 枚 拡大写真

トヨタ車の上質かつ洗練されたドレスアップブランドであるモデリスタのデザインテーマは「ドレスアップ」と「ユーティリティ」。洗練された上質な内外装のパーツと、乗って使って楽しめるクルマを演出している。

まず、ブースで強烈な存在感を放っていたのは真っ赤な『C-HR』(SONIC EMOTION C-HR コンセプト)。モデリスタのドレスアップポリシーと技術を結集させたコンセプトカーだ。ピラーから上のルーフ部分、フェンダー、サイドシルスポイラーのシルバーが、グラマラスかつ立体的なC-HRのボディを際立たせている。ボディの赤とシルバーはラッピングではなく塗装だという。それ以外のドレスアップパーツもほとんどが、このデモカーのために設計・制作されたもので、まさにコンセプトモデルにふさわしい。

フロントグリルは、『アルファード』を彷彿とさせるラグジュアリー感のあるデザイン。フロントスポイラーからフェンダー、サイドシル、リアフェンダー、テールへと流れるシルバーのエアロパーツは赤を締まらせていると同時に、ルーフのシルバー塗装、ドアミラーカラーとあわせてスピード感を演出。

ヘッドライト、フロントバンパー、テールランプには、これもオリジナルLEDライトと装飾ラインがあしらわれている。バンパーのLEDは、レインボーカラーのアンビエント照明のような輝きが楽しい。ただ、たくさんのLEDをディスプレイにようにして複雑な色を表現しているため、写真では、カットごとに違う色のLEDにみえてしまうので、是非とも実車を見に行って欲しい。

20インチのホイールもオリジナル。2重構造のメッシュが特徴だ。よくみるとブレーキキャリパーにもモデリスタのロゴが入っている。4本出しのマフラーも当然オリジナルデザインで、カッター部分のみのダミーではなくエンドパイプから製作し交換している。インテリアも、オリジナルのコンソールパネル、シートカバーでスペシャルなクルマであることを主張している。

「モデリスタの20周年を記念する意味もあり、『あなたの“もっと”に応えたい』をさらに進化させる思いで力を入れて作りました」とは、トヨタモデリスタインターナショナル 販売企画部 浜崎晋治氏の説明。

その言葉通り、随所に「“もっと”に応える」が詰め込まれている。ホイールやマフラーまで作っているなら、コンセプトモデルだけでなく、このままぜひ発売してほしいところだ。

モデリスタのもうひとつのデザインテーマである「ユーティリティ」のコンセプトは『ノア』のデモカー(ノア MU コンセプト)に凝縮されている。

外装やコックピット周りは大きく変更されていないが、後席とラゲッジスペースは思い切ったカスタマイズがされている。3列目シートを撤去し、ラゲッジスペースを拡大。写真でわかるように、大きくなったラゲッジスペースにパネルを敷いてフラットな空間が作れるようになっている。

2列目シートを倒せば大人でも横になれるベッドに。パネルをはずして収納すれば広いラゲッジスペースとなるのだが、すのこ風のフロアは持ち上げるとクーラーボックスになっている。ラゲッジスペースの使い方は自由で、AC100VのコンセントとUSB充電口もあり、アウトレットや両サイドのフックも便利そうだ。

ベッドにするパネルの1枚は、足が折りたたまれており、広げるとちょっとしたテーブルとなる。

ワンボックスならではの機能もあった。このユーティリティコンセプトには、車内に3つプロジェクターが内蔵されている。ひとつはルーフ中央付近に設置され、リアゲートのウィンドウに投影。残りの2つは、ルーフのリア付近に横に向けて設置されていて、リアのサイドウィンドウに投影するためのものだ。家族旅行やキャンプなどで、ノアがちょっとしたミニシアターにもなる。

デモカ―では、センターのプロジェクターと、リア2つのプロジェクターの2系統の入力という設定(リアの左右は同じ画像の投影となる)だが、原理としては3画面のモニタールームにもできそうだ。

残念ながら、浜崎氏によれば、これらのユーティリティもコンセプトモデルということでいまのところ市販の予定はないそうだ。ただ、カスタマイズとしては、3列目シートを撤去して荷室を広げただけなので、乗員変更さえすれば面倒な改造車検なしで実現できる可能性もある。今回のオートサロンで反響があるようなら、こちらも製品化を検討してほしい。

《中尾真二》

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