【ダカール2018】後半初日に異変、帝王ペテランセルよもやの事態発生で首位陥落…サインツがトップ浮上

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
首位に浮上したプジョーの#303 サインツ車(13日)
首位に浮上したプジョーの#303 サインツ車(13日) 全 8 枚 拡大写真

休息日明けの現地13日、後半戦初日に「ダカール ラリー2018」の四輪総合優勝争いに異変が起きた。3連覇に向けて首位を快走していたステファン・ペテランセル(プジョー)にアクシデントが発生し、僚友カルロス・サインツが逆転トップ浮上を果たしている。

【画像全8枚】

現地6~20日の競技日程で実施されている2018年のダカール ラリー。前半戦はペルーの難しい砂丘に選手たちが悩まされ、多くの強豪も戦線離脱や大幅な後退に追い込まれていくなか、3連覇で8回目の四輪総合優勝を狙うペテランセルだけは唯一、順風満帆に思える展開だった。

ボリビアのラパスでの休息日を前に、2位サインツに対して約27分、3位以降には1時間20分以上という大きな差をペテランセルは構築、まさしく盤石に思われる戦いぶりであったが、後半戦初日の現地13日、ステージ7でよもやの事態が発生する。

ペテランセルは他の車両を避けようとした際に、石か何かにヒットしたと見られ、彼のプジョー3008DKR Maxiは後部に大きなダメージを受けてしまった。ここで2時間近いロスを被ったとされ、ペテランセルはステージ20位でこの日を終えることに。ステージ首位だったサインツからは約1時間48分の遅れで、前半戦の貯金を吐き出したばかりか、大きく後退する状況に陥った。

ステージ7終了時点での四輪総合優勝争いはプジョーのサインツが首位で、約1時間11分差の2位にトヨタGAZOOレーシング 南アフリカ(TGR-SA)のナッサー・アルアティアがつける展開に変わっている。ペテランセルは3位で、首位サインツとは約1時間21分差。

翌14日のステージ8は前日からのマラソンステージとなり、ビバーク地でマシンへの本格的な作業ができない状態からスタートしなければならない。これもペテランセルにとっては厳しい状況といえそうで、流れは一気にサインツのものへと変わったか。サインツは2010年大会以来、自身2度目のダカール四輪総合優勝を目指す。

ラリーは現地20日にアルゼンチンのコルドバでゴールする予定。何が起きるか分からないダカール ラリーの“本領”が発揮されている印象の今回大会、波乱の渦は大本命にも襲いかかり、戦況を一変させた。残り1週間の戦いからも目が離せない。

《遠藤俊幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. カローラクロスと立場が逆転、だからこそ生まれた「斬新セダン」のデザイン…ジャパンモビリティショー2025
  2. スクーターに求めるのは日常か、非日常か? “個性つよつよ”な2台、ヤマハ『NMAX155』とホンダ『ADV160』を徹底比較!
  3. 話題の日産の新型セダン『N7』がお目見え! 日本導入に期待せざるを得ない…ジャパンモビリティショー2025
  4. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  5. シトロエンの超小型EV『アミ』、初のマットブラック仕様「ダークサイド」登場…約157万円から
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る