【ホンダ シビックハッチバック 試乗】セダンに乗りたくない世代の正解…諸星陽一

試乗記 国産車
ホンダ シビックハッチバック(CVT)
ホンダ シビックハッチバック(CVT) 全 13 枚 拡大写真

タイプRの存在が光るホンダ『シビック』だが、その根底には標準タイプの高い基本性能がある。

【画像全13枚】

現行シビックは4ドアセダンと5ドアハッチバックの2つのボディタイプがある。セダンは国内で製造されるが、5ドアハッチバックは英国ホンダで製造、日本に輸入されている。タイプRもボディは5ドアハッチバックとなるので英国製だ。

今回試乗したのはタイプRではないハッチバックのCVTモデル。搭載されるエンジンは1.5リットルの4気筒VTECターボで、最高出力は182馬力、最大トルクは220Nmを発生する。タイプRの320馬力に比べると見劣りするが、1.5リットルで182馬力は相当高出力。現代の緻密なコントロールデバイスがあるからFFロードモデルで成立するが、コントロールデバイスなしなら、それなりに難しい乗り物になるだろう。

エンジンはホンダらしくすっきりと吹け上がるタイプでターボが装着されたことのネガティブな部分はない。かえって低速トルクが増していることで、加減速が繰り返されるワインディングやサーキットのスポーツ走行では全体として速くなるタイプの特性。これはイコール使いやすいという特性でもある。ミッションはCVTだが別に不満はない。ブレーキをキッチリ踏めば減速は十分。シフトダウンに頼る必要はない。

サスペションはフロントがストラット、リヤがマルチリンクでストロークがしっかりと確保されていてよく動くタイプ。一般道では乗り心地がよく、コーナーでは長いストロークを生かして路面をつかんでいく。フレキシビリティが高いセッティングだ。

試乗車はCVTなので、ACCも装備。車線を逸脱しそうになるとステアリング振動によりドライバーに忠告。修正蛇が介入しない場合にはクルマ側がステアリングを操作し逸脱防止を行う。

5ドアハッチというパッケージングも手伝って実用性は高い。ラゲッジのトノカバーは横スライドのロール式という新しい発想のもので、これも想像以上に使いやすい。セダンとほぼ同一の使い勝手を確保しながら、スタイリッシュなエクステリアを実現したことで、セダンに抵抗がある層にも選ばれる存在となる。

残念なのは、使用燃料がプレミアムであること。日本で製造されるセダンは若干パワーダウンが伴うもののガソリンはレギュラー指定。長い目で見れば、ランニングコストの安いレギュラーガソリンは大きな魅力だ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

諸星陽一|モータージャーナリスト
自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

《諸星陽一》

諸星陽一

自動車雑誌の編集部員を経て、23歳でフリーランスのジャーナリストとなる。20歳代後半からは、富士フレッシュマンレースなどに7年間参戦。サーキットでは写真撮影も行う、フォトジャーナリストとして活動中。趣味は料理。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

レスポンス公式TikTok

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 『セリカ』が復活、トヨタGRに大きな動きが!…7月のスクープ記事ベスト5
  2. トヨタ『セリカ』ついに復活へ、GRスポーツ戦略は3本柱に?
  3. フィアット『トポリーノ』に「Vilebrequin」、地中海沿岸のライフスタイルを表現
  4. 【トヨタ RAV4アドベンチャー 新型試乗】これぞトヨタの大黒柱! 現行ハイブリッド車でベストと思える洗練度
  5. ヤマハの原付電動スクーター『JOG E』全国発売へ…7月のモーターサイクル記事ベスト5
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 3000アンペアの急速充電に世界初成功、電動トラックの未来を切り開く…MAN
  2. 中国サプライヤーが日本市場へ本格攻勢、“長期戦略”と“チャイナスピード”両立する「DESAY SV」次の一手とは
  3. 機械式駐車場の最適化コンサル、マンション管理組合向けに新サービス開始…さくら事務所
  4. 大和ハウスベンチャーズ、自動運転幹線輸送のT2に出資…レベル4実現へ
  5. 【バッテリー リスキリング講座】車載用全固体電池の開発状況と今後の展望
ランキングをもっと見る