フォルクスワーゲンは1月15日、米国で開幕したデトロイトモーターショー2018において、今後の北米市場での新戦略を発表した。
フォルクスワーゲンに関しては、米国で2015年9月、一部ディーゼル車の排ガス不正問題が発覚。排ガス試験を不正にクリアする違法なソフトウェアが装着されていた。対象となるのは、フォルクスワーゲンブランドとアウディブランドの2.0リットル直列4気筒ターボディーゼル「TDI」エンジン搭載車。2009~2015年モデルのおよそ50万台が該当する。この問題の影響もあり、新車販売が落ち込んだ時期があったが、2017年は北米で過去最高のおよそ59万2000台を販売。前年比は1.9%増と回復傾向にある。
デトロイトモーターショー2018で発表された今後の北米戦略では、新車販売の回復基調に弾みをつけるのが狙い。同ショーでワールドプレミアされた新型『ジェッタ』をはじめ、北米市場において新車攻勢に打って出る。
具体的には、米国で今後、少なくも新型車2モデルを毎年投入。2018年は新型ジェッタと新型セダンの『アルテオン』、2019年は新型『パサート』を投入する計画。さらに、モジュラープラットフォームの「MQB」をベースにした、新型SUVの発売も予定している。