眠気感知するウェアラブル端末、愛知県プロジェクトが公開…オートモーティブワールド2018

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オートモーティブワールド2018 知の拠点あいち重点研究プロジェクト プロジェクトR チームR ブース
オートモーティブワールド2018 知の拠点あいち重点研究プロジェクト プロジェクトR チームR ブース 全 6 枚 拡大写真

愛知県の産学連携研究プロジェクトのひとつ、知の拠点あいち重点研究プロジェクト プロジェクトR チームRは1月17日に東京ビッグサイトで開幕したオートモーティブワールド2018で、既存のメガネに着脱可能な眠気感知できるウェアラブル端末を公開している。

小型カメラと加速度センサーを備えた小型の計測端末をメガネのサイドフレームの左右に装着するもので、個人がすでに使用しているメガネやサングラスに簡単に後付けできるのが特徴。

プロジェクトR チームRの担当者によると、その仕組みは「ヒトが頭を動かした時、眼球はそれまで見ていた方向を維持するよう補正が働くが、眠気などでぼーっとしていると補正が働くのが遅くなるという習性をとらえて、眠気を判断する」というもの。

具体的には「頭部の動きは3軸の加速度センサーで、メガネレンズの内側に反射して映る眼球の動きをカメラで、それぞれとらえ、動きの差を解析する」としている。

「自動運転といっても、ドライバーがずっと居眠りしていても良いという状況になるのはだいぶ先の話。自動運転中でも場合によってはドライバーが運転を変わらなければならない状況がしばらくは続く。その時にドライバーが運転をバトンタッチできる状況にあるかどうかをセンシングすることも必要になってくるということで開発を進めている」とプロジェクトの背景を語る。

さらに「後付できることやウェアラブという特徴を生かして、自動運転に限らずに他への応用も可能と考えている。例えばエキスパート級の医者が手術の際にどういう目の動きをしているか、また優秀なスポーツプレーヤーの目の動きを追うことなどにも使える」とも。

このプロジェクト自体は2018年度末までの3か年事業で「まずは期限までに研究開発が完了することを目指している。2020年代に自動運転レベル3が普及する頃までには実用化したい」と話していた。

《小松哲也》

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