J.D.パワーは1月17日、2018年日本大型トラック顧客満足度調査および日本小型トラック顧客満足度調査の結果を発表した。
調査は年1回、全国のトラック貨物輸送事業者の経営者を含む車両購入決定権者を対象に、各事業者が保有するトラック(緑ナンバー)のメーカーと販売店に対する総合的な顧客満足度を測定するもの。評価は「車両」「営業対応」「アフターサービス」「コスト」の4ファクター、10の詳細項目にて聴取。これら影響力と評価の素点に基づき、1000点を満点とする総合満足度スコアを算出している。
近年、大型トラックはトランスミッションのオートマチック(AMT)化が進んでいる。JDパワーの調査でも、2014年以前に登録された車両のAMT率が26%であったのに対して、2017年(1-10月)では40%。AMT車全体の車両評価は597ポイントで、MT車の575ポイントより高い。しかし、車両品質に関しては、AMT車はMT車よりもトランスミッション関連の不具合が発生しやすい傾向がみられ、トランスミッション関連の不具合がない場合は637ポイントと高評価だが、不具合発生時には515ポイントと評価水準が大きく低下する。
主要各社の新型モデルがそろった大型トラックのセグメント平均は、前年比8ポイントアップの568ポイント。ブランド別では日野が583ポイントで9年連続首位。日野は車両評価、営業対応評価でトップ評価だった。2位のいすゞは、コスト評価がトップ評価で、575ポイントだった。
小型トラックのセグメント平均は、前年並みの550ポイント。ブランド別では日野が571ポイントで4年連続首位。車両評価と営業対応でトップ評価となった。2位のいすゞは、全ファクターでセグメント平均を上回る評価だった。