警報機や遮断機の無い踏切で列車と衝突、バイク運転者が死亡

自動車 社会 社会

線路によって分断された里道の中に残されている警報機や遮断機の無い踏切。
地元の人が抜け道として使用している踏切で列車とバイクの衝突事故が起きた。

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16日午前6時55分ごろ、三重県鈴鹿市内にあるJR関西本線の踏切を渡ろうとしていた原付バイクと、通過中の快速列車が衝突する事故が起きた。この事故でバイク運転者が死亡。列車の乗客乗員にケガはなかった。

三重県警・鈴鹿署によると、現場は鈴鹿市庄野町付近(井田川~加佐登駅間)にある踏切。警報機や遮断機は設置されていない。同市内に在住する50歳の男性が運転するバイクは踏切内に進入した直後、通過中の上り区間快速列車(亀山発/名古屋行き、4両編成)と衝突した。

衝突によってバイクは大破。男性は近くの病院へ収容されたが、全身強打で死亡した。列車の乗客乗員約120人にケガはなかったが、列車の運行は現場を含む亀山~四日市駅間で約2時間30分に渡ってストップし、約2200人の足に影響が出たという。

現場の軌道側は直線区間となっているが、踏切からの見通しは若干悪かった。警察ではバイクを運転していた男性が列車の接近に気がつかずに踏切へ進入したものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

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現場の踏切は未舗装路とつながっており、踏切方向からの見通しは悪かったという。死亡したバイク運転者は通勤途中だったものとみられるが、何らかの理由で安全確認を怠ってしまったのだろうか。警報機や遮断機が設置されていない踏切は危険なために全国的に廃止されゆく方向にあるが、死亡事故が起きたこの踏切もそうなってしまうかもしれない。

《石田真一》

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